王子様 ２６ ページ29
ﾏ｢そうか、辛くなったら言えよ｣
お兄ちゃんは小声で私に言う。
私はその言葉に罪悪感を感じながらも
頷いた。
私がまたフレッドの方を見ると
フレッドはまだハーマイオニーを見てた。
微笑みながら見てた。
私はそれを見た瞬間
汚い｢なにか｣に感情を埋め尽くされた。
私はその場から逃げたくなり
逃げた。一生懸命逃げた。
あれ、なんで私逃げてるんだろう____
フレッドがハーマイオニーを見ていただけ
たったそれだけなのに。
そう フレッドがハーマイオニーを見ていた。
ずっと 見ていた。
しかも微笑みながら。
ああ きっとフレッドはハーマイオニーの事が
好きなんだ。
ｽﾞｷｯ
また胸が痛む。
なんで、フレッドの事を考えると
こうなるの？
私は色んな事が混ざって混乱していた。
フレッドはハーマイオニーが好き。
フレッドがハーマイオニーを見てた。
フレッドがハーマイオニーに微笑んでた。
気がつくと私の頭の中にはフレッドと
ハーマイオニーの事でいっぱいになった。
もうパンクしちゃいそうだ。
私は壁際まで行き、立ち止まり、そこで
泣きながらぼーっとする。
すると、前から声がする。
誰の声だろう。
この声 落ち着くなぁ…
フレッドの声だ___________
ﾌ｢A！！！！！！やっと追いついた！｣
私は上を向く。
でも、涙で視界がぼやける。
目を閉じても閉じても出てくる涙。
ﾌ｢なあ、泣かないでくれ…｣
そう言いながらフレッドは私の涙を手で拭う。
やめてよ 苦しいよ。
フレッドはハーマイオニーの所にいれば
いいじゃん。
私の心はどす黒いもので包まれていた。
『ハーマイオニーの所にいればいいじゃん…』
私はかすれた声でフレッドに言う。
ﾌ｢え？｣
フレッドは聞き取れなかったのか
私に聞き返す。
『フレッドはハーマイオニーが好きなん
でしょ！！！！！！！！！！！！！
ならずっとハーマイオニーの所にいれば
いいじゃん！！！！！！！！』
私は泣きながら大声でそう叫び
逃げた。
お兄ちゃん…
お兄ちゃん…
私はお兄ちゃんに会いたくなった。
私が走っていると
やはり人が多いので 誰かにぶつかった。
私が振り向くと、そこにはジョージがいた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちー(プロフ) - さらさん» こちらこそありがとう！いいところまで来ましたよん！ (2017年11月7日 22時) (
レス) id: fd7f05850b (このIDを非表示/違反報告)
さら - フレッドの告白来たぁ〜♪もう毎日読むのが楽しみです！いっぱい更新してくれてありがとう！頑張ってね！ (2017年11月7日 22時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - さらさん» ありがとう！ (2017年11月6日 19時) (レス) id: fd7f05850b (このIDを非表示/違反報告)
さら - お帰り〜〜〜♪待ってましたぁ〜〜♪ これから読むのが楽しみです！頑張って下さい！ (2017年11月5日 11時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - さらさん» ありがとうございます！！待っててくださいね！！！！！笑 (2017年11月3日 23時) (レス) id: fd7f05850b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちー | 作成日時：2017年10月31日 23時
