家族のカタチ3

タイミングより強行突破 ページ45

青side



やばい……






大毅かっこええなぁなんて思っていたらもう放課後になってもうて。







未だプレゼントは俺のカバンの中に鎮座している。








赤「しっかし暑いなぁ

もう8月終わるのにさ〜」








青「そ、そうやね」








暑いとかどうでもいい。







俺の家に着いてしまえば大毅とはバイバイ。








着く前に絶対渡さないといけないのに、タイミングが見つからない。








赤「あ、もう流星ん家か

じゃあまた『だ、大毅！』








赤「うぇ？どうしたん？」







タイミングが見つからないのなら強行突破や。







俺は驚いている大毅にカバンの中に鎮座していたプレゼントを押し付け逃げるように家に飛び込んだ。









緑「んわ、びっくりしたぁ

流星そんな慌ててどうしたん？

あ！大毅くんにプレゼント渡せた？」








嬉しそうに聞いてくる母さんと話せるほどではなくて俺はバクバクしている胸の鼓動を抑えつつ部屋に逃げ込んだ。








俺の部屋からは丁度玄関先が見える。








大毅はプレゼントを開けたやろか……

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