声量１０％「個性把握テストさんっ！」 ページ12
「最下位除籍って……！ 入学初日ですよ！？ いや、初日じゃなくても……理不尽すぎる！！」
「自然災害……大事故……身勝手な敵たち……いつどこから来るか分からない厄災。日本は理不尽にまみれている。そういう
「先生！ "やくさい"って________」
「辞書ひけ」
「____うっす」
「放課後マックで談笑したかったなら生憎。これから三年間、雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。とくに、こういうやつにはなッ」
そういって相澤先生は寺尺の耳を引っ張った。
寺尺は痛みで眉間にしわを寄せた。
さっきからヘラヘラして気がたるんでいる、そう思って寺尺を例としてあげたのだろう。
「いててててッ！」
「お前は漢字の意味についての質問が多すぎる。これじゃ、話が前に進まんだろ。質問はこれが終わったら答えてやるから今は黙っててくれ」
「おう！！！ わかったぞ先生！！！ ちゃんと教えてくれる優しさ、俺は好きだぜ！！！」
「あーそう。んじゃま、気を取り直して……」
相澤先生はフ、と息を吐いてから言った。
「"Plus Ultra"さ。全力で乗り越えて来い」
「相澤先生カッケェ！！！ え！？ めっちゃ今のカッケーーーェ！！！！ でもまぁ、俺の方がかっこいいけどなぁぁああああ！！！！！」
「さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ」
「おいおい、相澤先生！！！ スルーか？？？？」
「さっきから、場の雰囲気を壊すようなことをいうな」
「いででででッ！」
こうして、個性把握テスト________もとい、体力テストは始まった。
第一種目は５０ｍ走。
寺尺にはある、秘訣があった。
「相澤先生ー！ しょうちゃん先生ー！ "個性"使った小細工ってありかー？？」
「誰がしょうちゃん先生だ。"個性"を使うのであればありだ」
「あ、じゃあちょっと待ってろ！！ 今、細工してくるからーー！！！」
そういって、寺尺は５０ｍ走のラインを走ったと思えば、ゴールの線を通り越し、少し離れた地面に触って戻ってきた。
「はい。寺尺は１０.３２ね」
「えぇぇぇええ！！？ 今のカウントされるんすかぁああああ！？？」
「冗談だよ」
相澤先生の冗談にビビリ大声を上げた寺尺。
こんなやつだが、からかわれていることを考えれば、意外と気に入られているのかもしれない。
「ヨーイ」という掛け声が入り、寺尺は走る前の姿勢に入った。
「ドーーーーーーン！！！！」
声量１１％「個性把握テストよんっ！」→←声量９％「個性把握テストにっ！」
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わらびもち(プロフ) - ぬぬさん» コメントありがとうございます！題名どうしようか悩んでるんですよー…ちゃんと題名決めたいですw (2018年5月15日 19時) (
レス) id: 89405ee6fb (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬ - おお！題名変わりました？w (2018年5月14日 0時) (レス) id: 291d425409 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらびもち | 作成日時：2018年5月12日 19時
