思ったことを: 緑 ページ1
同棲中の彼とはもう付き合って4年と半年になる。
一緒にいても、もうときめきやド○○キはほとんどない。世の中の長く付き合っているカップルなんてみんなそうなのかもしれないが、女として少し物足りない気持ちになるのも正直な話だ。
今日も仕事を終えて電車に乗って、帰路につく。
冷蔵庫には何が入っていたか、、、と考えながらスーパーに入ると見覚えのありすぎる背中。
「(タタタッ...) としみつ!お疲れ様、早いね今日。」
『ん?ああ、Aやん、お疲れ。そうなんだよー、撮る予定だった動画準備の関係で一本撮れんくてさー、早めの解散。』
「そうだったんだ、大変だったね。お疲れ様でしたm(_ _)m」
『...そうやね。でも丁度Aに会えたしよかったな』
いつもの彼の口からは聴かないようなセリフが出てきて少し驚いた。
「(なにかやましいことが…?いやいや、としみつに限ってそんなことは…)」
『A〜?腹減ったからはよ買い物して帰ろー?』
「(…気にしすぎか!こんなこともあるよな〜)ごめんごめん!何にしようか〜」
そのまま買い物を済ませ、久しぶりに二人で夕飯を作って食べて食後ののんびりとした空気がリビングに漂う。
「としみつお風呂は?」
『んん〜…飯食ったら眠くなった…』
ソファを背もたれにしていた彼がそのままラグに横たわり私が着ていた部屋着のカーディガンを抱き枕にしていた
「そこで寝ないでよ〜!せっかく早く帰ってきたんだからゆっくりお風呂でも入ったら?」
『…Aは?』
…ん?私…は…?
私たちはお風呂に一緒に入ったりはあまりしたことがない、そりゃあ付き合った当時はそれこそ…あったりもしたがここ最近はほとんどない。
「私は後で入るよ〜洗い物しちゃうから、としみつ入って来ていいよ」
『んんんん〜〜!!ちゃうくて!一緒に入ろうって言ってるの!!!』
やっぱり今日のとしみつは何か変だ。
「どしたの?急に(笑)」
『いいから。洗い物俺もするから。終わったら一緒に入るよ、な?』
鋭い目でこっちをみながら近づいてくるからちょっとだけビクッとしてしまった。
YESと言わざるを得ない目。だった。
「わかった…よ…」
私が返事をすると、『よろしい』と、満足そうな顔でとしみつが私の後ろで洗い終わった食器を棚にしまってくれている。
純粋に少し疑問が残るけど、嫌なわけではないし、少し楽しみな私もいる。
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ぴー - めちゃくちゃ面白いです!てつや推しなので続き楽しみにしています! (2019年7月16日 22時) (レス) id: 59f63f878e (このIDを非表示/違反報告)
どきんちゃん(プロフ) - とても面白かったです!更新を楽しみにしてます(^O^) (2019年7月3日 22時) (レス) id: ba9a14801d (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - てつやさんのお話、とても面白かったです!もっと読みたくなりました!またオレンジ作品をよろしくお願いします! (2019年3月30日 1時) (レス) id: 318cc8d8b4 (このIDを非表示/違反報告)
chi21(プロフ) - かなと様 再度大変失礼しました。変更いたしました。 (2019年3月21日 22時) (レス) id: 54f7071578 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - まだ外れておりません。コメント欄の上、設定キーワードの一番右にオリジナル作品とあります。再度編集画面をよく読まれて下さい (2019年3月21日 21時) (レス) id: c596c0896b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どら | 作成日時:2019年3月21日 20時