不 幸 な 結 婚 式

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「っわー！式場でっか！」


天井からぶら下がったシャンデリアを見上げて、廉が大きな声を出す。その隣には、なぜかついてきた廉の親友・平野紫耀、西畑大吾、金内柊真が立っていた。


「そんなとこおったら邪魔なるやろ、ほら、こっち来いって」


中学生の遠足みたいや、と愚痴をこぼしながら、望はある部屋へ向かった。四人も後を追う。


「失礼しまーす」

「なあ、大吾。ここ、新郎控え室や」

「花婿さんと仲良くなったら、のんちゃんせんせーの恥ずかしい過去教えてもらえるかも」


望に聞こえないようにひそひそ話し合う四人。だが、心配せずとも、望の意識は、タキシード姿の花婿に持ってかれていた。


「望〜！」

「しげ！久しぶり〜！！」


重岡大毅、本日の主役の一人。黒髪と、左目の下にできたえくぼが、彼の無邪気な子供らしさを魅せている。


「あれ、その子らは？」

「俺の教え子。ど〜しても来たいって聞かんくて」


望が呆れながら紹介すると、大毅は彼らにも笑顔を見せて、よろしく！と握手を求めた。




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