フェリシアーノさんと私 ページ7
フェリ「Aちゃーん作り方〜」
今度は小さな子供がねだるように言うフェリシアーノ。前のめりに机に寄りかかり、好奇心と探究心で目が輝いている。
Aは、その様子をなんだか少しかわいいと思ってしまった。
A「はいっ。これの原料は小豆という豆でして、それを・・・・・・そこに砂糖を・・・・・・これで完成です」
フェリ「へぇ〜〜作り方は簡単なんだね〜」
A「……作るのは簡単ですけど、おいしく作るのは難しいですよ？」
それは事実だ。
甘くなり過ぎたり、無味の餡になってしまったり、細かい調整が必要となる。
フェリ「そうなんだ？ じゃあ、今度俺の家に遊びにおいでよ！ その時にAちゃんが美味しい作り方を教えて？」
さらりとナンパまがいのセリフをぶっこむフェリシアーノ。流石はラテン。成功率こそ低いものの、行動自体はお手の物といったところだろうか。
この誘いがAにとっては相当嬉しかったらしい。Aは、記念すべきフェリシアーノの数少ないナンパ成功者の一人となった。
A「はいっ！」
(お友達の家に遊びに行く約束なんて初めてです！ ……今まではお友達もほとんどいなかったのですが…………嬉しいです！)
フェリ「ほんとにこれ、おいしいね！」
和菓子の残り半分を手でつまんで、ひょいと口の中に放り込むフェリシアーノ。
Aは食事においてお行儀が悪いのはあまり好きではないのだが、フェリシアーノだと不思議と嫌な感じはしなかった。
ーーーーーー
その後も、フェリシアーノとAは主に料理の話がはずんだ。こんなに料理のお話ができる方がいるなんて……！ と、Aは感銘を受けている。
フェリシアーノからもいろいろ教えてもらったようだ。でもやっぱり料理は説明だけでは難しいので、今度フェリシアーノの家に行ったときにまた教えてもらう約束を取り付けていた。
ーーーーーー
菊とルートヴィッヒは、ずっと機械の話をしていた。
結果的に、機械の話をあまりしないフェリとAがたくさん話すことになったのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いべりあ〜の(プロフ) - 現在ちょっとずつ書き直し中。そのため書き方や呼び名などに多少の差あり。特に後半はまだ書き直してないため、小説の書き方にのっとっていない場合があります。 (2017年7月31日 12時) (
レス) id: c03c00c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
スペイン親分最高！ - コリュコリュさん» コメントありがとうございます！ロヴィの描写頑張ったので光栄です！ (2016年12月6日 20時) (レス) id: c03c00c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
コリュコリュ - めっちゃ面白いです！ローマノが可愛すぎます！！！ (2016年12月6日 15時) (レス) id: 0acbc62813 (このIDを非表示/違反報告)
スペイン親分最高！ - うわあ！コメントが！ありがとうございます！！生き返ってくださいっ！ (2016年11月15日 21時) (レス) id: c03c00c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
りあ - もう、最高過ぎてし…ぬ… (2016年11月15日 16時) (レス) id: 6b887208f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いべりあ〜の | 作成日時：2016年9月6日 21時
