いつも通り? ページ3
?「新しい和菓子ができたので食べていただこうと__あっ……お客様でしたか⁉ すみません、兄上っ! 出直しますっ!」
お茶とお菓子ののったお盆を持って現れた女の子。長めの黒髪を結い上げてまとめ、小さな髪飾りを付けている。前髪の流し方と目元の辺りが菊に似ているだろうか。
その子は部屋の中を見るなり、慌てて出て行こうとしている。
菊「待ちなさい、A」
菊に呼び止められ、その女の子は止まった。
来客があったところに入ってしまった上、そこにいたのは椅子に座っていても背が高いと分かる外人さん。
ちょうどお茶を淹れようと立ち上がっていた菊の目元辺りまでしか身長のない彼女は、まだあわあわとしていた。
フェリ「ヴェッ⁉ 菊〜、その子誰?」
ルート「兄上、と呼ばれていたようだが……」
フェリシアーノとルートヴィッヒが、口々に驚きを口にする。今までも菊の家を訪問した事はあるが、この子を目にしたことはなかった。
2人の反応を楽しげに見つつ、菊は彼女の正体を明かした。
菊「ああ、はい、Aは私の妹です」
ルート「菊、妹がいたのか……」
フェリ「俺、聞いたことないよ〜」
菊「Aは国になって間も無いですので……A、後は自分で自己紹介を」
菊はAからお盆を受け取り、テーブルの上に置いた。
この2人にも妹の存在は知らせていなかったのだ。
A「は、はい。えと、沙蓮共和国が化身、Aと申します。最近、国家として認められました。以後、よろしくお願い致します」
ついさっきまで慌てていたにしてはしっかりとした口調で話し、言い終わった後に丁寧な45度の礼をした。
ルート「しっかりしているな。俺はルートヴィッヒ。ドイツだ。よろしく」
フェリ「俺はフェリシアーノ・ヴァルガス! イタリアだよ〜パスタとピッツァが大好きなお茶目さんです! よろしくね、Aちゃん!」
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いべりあ〜の(プロフ) - 現在ちょっとずつ書き直し中。そのため書き方や呼び名などに多少の差あり。特に後半はまだ書き直してないため、小説の書き方にのっとっていない場合があります。 (2017年7月31日 12時) (レス) id: c03c00c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
スペイン親分最高! - コリュコリュさん» コメントありがとうございます!ロヴィの描写頑張ったので光栄です! (2016年12月6日 20時) (レス) id: c03c00c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
コリュコリュ - めっちゃ面白いです!ローマノが可愛すぎます!!! (2016年12月6日 15時) (レス) id: 0acbc62813 (このIDを非表示/違反報告)
スペイン親分最高! - うわあ!コメントが!ありがとうございます!!生き返ってくださいっ! (2016年11月15日 21時) (レス) id: c03c00c0f5 (このIDを非表示/違反報告)
りあ - もう、最高過ぎてし…ぬ… (2016年11月15日 16時) (レス) id: 6b887208f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いべりあ〜の | 作成日時:2016年9月6日 21時