検索窓
今日:56 hit、昨日:4 hit、合計:28,709 hit

198.9/4下 ページ3

「全員で最終的な確認をしておこう」

調べられる全員の占いが終わり、班を決め動く前に最終確認をする。

ヒソカに何かしらの楔が打たれている以上、オレたちがここから動けば蜘蛛の手足は半分となる可能性が高い。……つまり鎖野郎を対処しない限り、ここを離れることは極めて危険だ。

「ウボォーから聞いた鎖野郎の情報ってのは前に話した分だけなんだな?」

オレがシャルに聞くと彼は頷く。

「ウボォーは奴等の宿泊場所がわかった時点で行っちゃったけど。オレはその後も少し調べてみてこいつらが娘のボディーガードだってことがわかったんだ」

シャルナークの手には1枚の紙。そこには5人の男の写真と名前、それから簡単な特徴が乗っている。

「それが1日の深夜だな。オレも昨日そのサイトを調べてみた。これがノストラード組のボスの娘だ」

オレは娘の写真のほかに、もう1枚紙を取り出し、シャルナークたちに渡す。

「そして、こっちがオレが調べた時のボディーガードの写真リスト。さらに2人加わっている」

その紙にはさっきの5人に加え、新たに女1人と男1人が写真で写っていた。

「すげ…」
「もう新しい情報に変わってたの?」

フィンクスとシャルナークが感嘆の声をあげる。

ノストラード組は娘のネオンの能力によって現在の地位まで上り詰めることができた。周りの組からすればあまりよくは思われない。こうして情報が晒されているのは、反ノストラード派のものによるものだろう。

「でもなんでこのコ、ヨークシンに来たのかな」

シズクがネオンの写真を見て疑問を浮かべる。

「そりゃあオークションなんじゃない?」

答えたのはパクノダ。それは極一般的な返しだった。
………だが、確かに見落としていた。

ネオンの能力は占い。ヨークシンに来たのは占いの為だろうと、漠然と理解していた。…だが、ただ占いのためであればわざわざ連れてこなくてもいいはずだ。占いのために必要なのは本人の名前、生年月日、血液型であり直接会う必要はない。むしろノストラードは娘をこんな危険な場所に連れてきたくはないはずだ。だからこそ、あれだけのボディーガードをつけた…。

ネオンのもうひとつの顔。確か、人体収集家だった。

199._ホテルベーチタクル→←(天使の自動筆記)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (134 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
227人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

JRPG(プロフ) - また、いつもコメント本当にありがとうございます。ここまで読むのもなかなか大変だと思います…。全然レスをしてないのですが、ちゃんと読んでいますのでどうぞこれからも楽しんで頂けたらなぁと思います。 (2022年12月6日 11時) (レス) id: 32ca7a2207 (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 作者です。気付いたら話数が足りなくて続編にいきました。なんだかんだグリードアイランドもそれなりに書きそうな予感がしてます。それと、書き直し版(仮名)ですが数話分はできています。この速さに自分が一番驚いてます。 (2022年12月6日 11時) (レス) id: 32ca7a2207 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 更新ありがとうございます!パクの想いが染みすぎて、、本当にいつもありがとうございます♪ (2022年11月21日 17時) (レス) @page35 id: da53461c26 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 更新される度味わいながら読ませて頂いてます。この作品が本当に大好きです。これからも陰ながら応援しています。 (2022年11月21日 1時) (レス) @page35 id: 310888c201 (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 作者です。いよいよ佳境です。前回同様、書いてすぐ投稿してるので可笑しいとこあったらあとで直します。とりあえずバンバン上げていきたいです。 (2022年11月16日 0時) (レス) @page28 id: 32ca7a2207 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:JRPG | 作成日時:2021年10月16日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。