196._予告 ページ50
ノブナガの紙を受け取り、ページを開く。
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発動し終わったと同時にノブナガに紙を渡す。やはり、書いている時は意識が飛んでいる。安全な場所でないと使えないな。
ノブナガは紙を見つめる。その内にさっきまでの覇気はなくなった。内容はわからないがおそらく同じような詩がでているだろう。……そういや、結局Aの結果はわからないな。
オレが占った以上、オレが見ることはできないが…次あったときに誰かに読んで貰うか。
恐らく、Aの行動は占いの結果をみて行った。そうでなければ彼女の方からキスはしない。
「来週おそらく5人死ぬな」
団員が結果を尋ねるとノブナガは言う。オレのとほとんど同じか。暦とくくられていたことからオレたちはほぼ同じ結果になるはずだ。
「誰だ、その5人って」
「知らねェよ。オレにゃさっぱり理解できねェ。かろうじてわかるのは2番目の詩、蜘蛛の手足が半分になるってとこ位だ」
ノブナガの説明を聞いてシズクが紙を受け取る。
「団長、ちょっとあたし占ってみて下さい」
同じように生年月日、血液型、名前を聞き本を開く。…結果の紙を受け取るとシズクは声をあげた。
「やっぱりそうだ。来週死ぬのあたしです」
菊が葉もろとも涸れ落ちて
血塗られた緋の目の地に臥す傍らで
それでも貴方の優位は揺るがない
遺る手足が半分になろうとも
菊月、葉月、水無月の暦の数字は9、8、6。
涸れ落ちるが枯れるとかかり死を表しているとすれば、パクノダ、シズク、シャルナークが来週に死ぬ。
「緋の目はオレ達の誰かじゃない。十中八九鎖野郎のことだろう」
「!」
「緋の目…思い出した、目が赤くなる連中ね」
「生き残りがいたということか」
間違いなくそうだろう。……そしてそれがわかれば彼女の行動の意味も分かる。
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JRPG(プロフ) - コメントありがとうございます。とてつもなく間が空いた気がするのは気のせいではありませんでした。ただ凍結することはないので連載再開までに終わるかどうかですね。 (2021年10月16日 20時) (レス) id: 1f8a9e8183 (このIDを非表示/違反報告)
レネット(プロフ) - 更新待ってます (2021年10月4日 0時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 好きです!! (2021年8月12日 1時) (レス) id: 87c9802a04 (このIDを非表示/違反報告)
かるー(プロフ) - 大好きです、、、、! (2021年7月26日 13時) (レス) id: 23539fd70e (このIDを非表示/違反報告)
めありー(プロフ) - コメント失礼します。ずっと前から大大大大大好きです!!!!応援してます!!先の展開が楽しみで仕方ありません!! (2021年6月15日 23時) (レス) id: 3db33b5493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:JRPG | 作成日時:2021年6月12日 19時