178._動機 ページ32
ひとまず商品を一通り置き、それぞれが思い思いの場所に座る。…今、この場には全団員が揃っている。勿論、ヒソカも。
…ヒソカを見てみるがどこか面白そうに頬をあげているだけだった。こんなあからさまな反応はヒソカも知らなかったということか。
ヒソカとAの関係については再会したときにAから聞いている。
人身売買の船に乗せられた時の看守が"ヒソカ"という名の子供で、ヨークシンシティでの事件以来暫く暮らしていたと。
旅団に入ってきた際に名前を聞いて察しがついた。向こうはAの話題が出るまでオレのことは知らなかったみたいだが。
ヒソカ、そして一部を除いて空気はひりついていた。ノブナガがまたAについて言えば誰かがすかさず言葉を入れてくるだろう。
「状況から聞こう」
「……オレが一人で寝てたらAが入ってきたんだ。少し話してAがアジトから出ようとしたんで"団長は待たないのか"って聞いたんだよ。そしたら"それはできない"って言い始めた」
ノブナガは思い出しているのか顔を歪ませる。…ノブナガがここまで怒りを露にするのは鎖野郎に対して以来。それも相手はあのA。…普段挑発することはあっても冗談のようなもの。
「それから訳のわからないことを言い始めた」
_ノブナガ…私ね。本当は全部知っていたんだ
_鎖使いも、ウボォーギンの場所も、こうなる未来、全て
「聞いてもAは何も答えなかった…それと、」
_鎖使いは私の元弟子なんだ。だから場所なら私が知っている。捕まえたら教えてあげるよ
_鬼ごっこをしよう。ノブナガ
「……」
「…団長。これが裏切りじゃなかったらなんだっていうんだよ…!」
ノブナガは声を荒げる。
「……嘘じゃないのよね」
「嘘だと思うなら見てみりゃいい。そうすりゃオレが言ってることが本当だってわかる」
「………」
パクノダの答えにノブナガは挑発するように答える。パクノダに嘘は通用しない。…ノブナガの言っていることに間違いはない。
「ここまで聞いてまだAを信じるかよ」
「信じる信じないは別として確かにAらしい行動ではないな」
あからさまな挑発。相手がノブナガでなければ疑問に思うほど。Aは間違いなくノブナガを意図的に怒らせた。
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JRPG(プロフ) - コメントありがとうございます。とてつもなく間が空いた気がするのは気のせいではありませんでした。ただ凍結することはないので連載再開までに終わるかどうかですね。 (2021年10月16日 20時) (レス) id: 1f8a9e8183 (このIDを非表示/違反報告)
レネット(プロフ) - 更新待ってます (2021年10月4日 0時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 好きです!! (2021年8月12日 1時) (レス) id: 87c9802a04 (このIDを非表示/違反報告)
かるー(プロフ) - 大好きです、、、、! (2021年7月26日 13時) (レス) id: 23539fd70e (このIDを非表示/違反報告)
めありー(プロフ) - コメント失礼します。ずっと前から大大大大大好きです!!!!応援してます!!先の展開が楽しみで仕方ありません!! (2021年6月15日 23時) (レス) id: 3db33b5493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:JRPG | 作成日時:2021年6月12日 19時