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「クラピカ、話さないといけないことがある」
キルアにそう言われて話されたのは、マナがAであることだった。
勿論、否定した。それがオレを守る為だと言われてキルアに怒鳴った。そんなはずがない。Aは敵だと、言葉をぶつけた。
「お前はマナを本当にそんな人間だと思うのか」
そう言われて、"そうだ"とは言えなかった。
…戸惑って、迷って、憤って、不安で、怨んで、諦めて…その先に残ったのは、"喪失感"だった。
Aがいることがあまりにも当たり前で、いなくなるなんて想像もしていなくて、電話をすればいつでも会えるものだと思っていた。…大切なものを、また、旅団に奪われた。
感じたのはAへの怒りではなく、旅団への怒り。…Aが離れることへの恐怖、淋しさ。
…だからキルアの話を聞いて、オレはほっとした。
Aはオレを嫌いになった訳じゃない。マナになってまで側にいてくれると。それがただ…嬉しかった。
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「A、まだ…私を弟子だと思ってくれるか」
歪んでいる。
自分でもわかっている。ただ、仕方ないとも思う。Aは一番辛いときに側にいてくれた。綺麗で、純粋で、一点の曇りのない愛情を注いでくれる……そんな人間を好きにならないわけがない。…執着しないわけがない。
オレはAを師匠だとは思っていない。…Aが離れていって、その気持ちに初めて気づいた。
『……許されるなら、クラピカの師匠でいさせて欲しい』
彼女が拒まないことはわかっている。それを利用したことに、呆れる。
オレは彼女の大切な者を奪った。それはオレが弟子だろうと変わらない。その上、彼女からの愛情を乞おうとしている。
「A、もう私に嘘をつかないと約束してくれるか」
『……うん、約束する。…ごめんね、クラピカ』
Aの腕が背中に回る。…こうして抱き締められたのはいつぶりだろうか。たくさんあったはずなのに、遠い昔のように感じた。
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すってん(プロフ) - 続きの意志を示してくださって本当に嬉しいです！H×Hの作品でこちらが最も大好きな私です。最高に面白い作品を本当にありがとうございます！書き直し版もどちらも楽しみです！しかし無理はなさらずに、ご自分のペースで続けていただけたらな、と思います！ (4月14日 2時) (
レス) @page40 id: ff20551d0e (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - たまごボーロさん» 続けるつもりではありますが、今のところネタ切れ+マンネリ化のため暫くはお休みする形にはなると思います…。なるべく早く続きが書けるように頑張りますね。 (4月12日 20時) (レス) id: c0cc0b1a31 (このIDを非表示/違反報告)
たまごボーロ(プロフ) - 碧は染まったも続けてくれますか？ (4月12日 19時) (レス) @page40 id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 作者です。前回の更新から約一年が経ちそうでした。新しい話の更新じゃなくてすみません。内容に関しては※お知らせをお読みください。 (4月12日 18時) (レス) id: c0cc0b1a31 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - JRPGさん» いえいえ、どういたしまして〜 (6月19日 1時) (レス) id: 2cdd8e90db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JRPG
| 作成日時：2022年12月6日 11時
