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「何か困ってるのか？…例えば、そうだな金がないとか」
『え？』
顔を上げると知らない男がいた。短髪で髭を剃っていない…どうみても良い人間には見えない。ついでに、バッテラの城にいた人間でもない。…私が忘れている可能性はあるけど。
「すまない、怪しいものじゃない…と言っても警戒するか。オレはニッケス。あんたがここに来たばかりってのは、スタート地点を見て知ってる。他に子供2人が一緒だろう」
男は少しだけ表情を柔らかくする。
…今のところ嘘を言っている気はしない。なによりキルアとゴンを引き合いに出されたなら、私もこの男を無視することはできない。
『…では、ニッケスさん。一体私に何の用ですか。初心者に無償でルールを教えるほど、このゲームは優しく無いのでしょう？』
ニッケスが私に声をかけたのは間違いなく意図がある。そうでなければ、白いお面をつけた不気味な人間にわざわざ話しかけないだろう。
「…声をかけて正解だったな。あんたの言う通り理由はある。…単刀直入に、オレ達の仲間にならないか。確実にゲームクリアできる方法があるんだ。そのための仲間を集めている」
確実に…ねぇ。旨い話には裏がある、というのが常識である。私の不審を感じ取ったのか、ニッケスはすぐにまた口を開く。
「もちろん、仲間になるかどうかは話を聞いてからで構わない。もし聞いてくれるなら、あんたの求めてる"現実に戻る方法"を教えても良い」
『…聞いてたんですか』
「盗み聞きするつもりは無かったんだがな。元々、新しくゲームに参加した奴らには全員声をかけるつもりだったんだ」
それで後をつけていたのか。…ニッケスの話が本当なら私には都合の良いことだろう。それに、私に危害を与える意味もない。
「その他にも初心者にとっちゃ、色々有益な情報は得られるはずだぜ。場所ならそこの広場だ」
…聞くだけならタダか。どちらにせよ3000Jがないとここから身動きがとれない。ニッケスの口ぶりじゃ、私以外にも既に勧誘した者も居る。丁度張り紙の所まで戻る予定だったし。
『…わかりました。現実に戻る方法を教えてくれるのであれば話を聞きます』
「決まりだな、こっちだ」
ニッケスは私に背を向け歩き出す。私は少し間隔を空けて後をついていった。
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すってん(プロフ) - 続きの意志を示してくださって本当に嬉しいです！H×Hの作品でこちらが最も大好きな私です。最高に面白い作品を本当にありがとうございます！書き直し版もどちらも楽しみです！しかし無理はなさらずに、ご自分のペースで続けていただけたらな、と思います！ (4月14日 2時) (
レス) @page40 id: ff20551d0e (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - たまごボーロさん» 続けるつもりではありますが、今のところネタ切れ+マンネリ化のため暫くはお休みする形にはなると思います…。なるべく早く続きが書けるように頑張りますね。 (4月12日 20時) (レス) id: c0cc0b1a31 (このIDを非表示/違反報告)
たまごボーロ(プロフ) - 碧は染まったも続けてくれますか？ (4月12日 19時) (レス) @page40 id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 作者です。前回の更新から約一年が経ちそうでした。新しい話の更新じゃなくてすみません。内容に関しては※お知らせをお読みください。 (4月12日 18時) (レス) id: c0cc0b1a31 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - JRPGさん» いえいえ、どういたしまして〜 (6月19日 1時) (レス) id: 2cdd8e90db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JRPG
| 作成日時：2022年12月6日 11時
