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弐拾九 ページ29

「…ボウヤ、平気か?」
「……うん。大丈夫」
『………』

昴さんの声に頷く。…そう、大丈夫だ。今までにも探偵として殺人現場で何度もみてきた光景だ。もっと酷いのだってあった。

けれど、どうにも頭の中にさっきの光景がこびりついて離れなかった。

『………?』
「…………」

横で昴さんの上着を羽織っているAさんはオレの視線を不思議そうに見ていた。

真っ暗で何も見えない中から出てきたAさん。人目を気遣ってだろう。朧気に顔が確認できるところまでしか出てこなかった。けれど、その中でも確かに分かった。
Aさんの抱える女性の腕の傷が刺されたものでも、斬られたものでもなく、"噛み千切られた"ものだということが。

そして、Aさんの持つ刀には明らかに何かが付いていた。そして、腕にも、頬にも。付いていたんだ。

「………」

血だ。Aさんのじゃない。多分、鬼の血。

今はもう頬や手に付いた血は落としているけど、服に付いた血は…赤く主張していた。

『…そういえば蘭さんは…』
「先に家に帰ってるよ」
『そう…。ならよかった』
「………」

本当に、蘭がここにいなくて良かった。

「うっ…!!」

男が口を押さえて出てきた。警察官だろう。出てきた方を見る。既にあの女性は搬送され、警察が到着していた。

何も見えなかった暗闇も、設置されたライトによって明るくなっている。それによって見えた。

「………」

二本の腕。けれど自分の知っているようなものじゃない。形状は確かに人間と同じだった。だが、色、質、表面…その他全てが異質。人のそれじゃない。…映画に出てくるゾンビやエイリアンの腕と言った方がしっくりくる。

それと、辺りに散乱しているなにか…。恐らく、内臓のようなもの。さっき男が飛び出してきたのはこれが原因か。

「!?っなんだね…これは…」
『一応触らないほうがいいかと』
「!」

一斉に警察官の目がAさんに向く。Aさんは視線には気にせず警察官の方へと歩いていく。

それにオレたちも続く。

警察官はAさんが近づくと自然と道を開けた。止める者は一人もいない。彼女の纏う雰囲気に呑まれているようだった。

「…君は誰なんだね。それに、その服の血は一体どういう…」
「目暮警部」

オレは目暮警部に近づく。

「!!コナンくんじゃないか!それから貴方は沖矢さん……というと」
「その人は僕たちの知り合いだよ。…大丈夫。悪い人じゃないから」

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ゆら - とても続きが気になる物語だったので、時間があるときに更新よろしくお願いします。頑張ってください! (2020年6月21日 12時) (レス) id: a43add877a (このIDを非表示/違反報告)
ユナナ(プロフ) - こんにちは!"浮世離れの今日"を見させていただきました!好きな漫画がコラボで出てきている…もう喜びを超えた嬉しさです笑 後の展開がとても気になります!技の名前も高クオリティで普通に鬼滅の刃にで出来そうです笑 また続きをお待ちしています笑 (2020年1月8日 11時) (レス) id: 0bea8b4a9d (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 作者です。更新しました。楽しみにしてくださっていた方遅くなりすみません…。沢山のコメントありがとうございます。全部読んでます。引き続きお楽しみ頂けたら幸いです。 (2019年10月31日 9時) (レス) id: 0e0a111648 (このIDを非表示/違反報告)
綺咲裕翔 - めちゃくちゃ面白いです!!続きが気になるー!楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年10月27日 10時) (レス) id: 93b6603b06 (このIDを非表示/違反報告)
南無阿弥陀仏(プロフ) - 続き待ってます (2019年10月24日 14時) (レス) id: 1cf60bec73 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Justice RPG | 作成日時:2018年9月15日 21時

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