浮き世離れの今日【名探偵コナン×鬼滅の刃】

拾陸 ページ16

「じゃあ蘭姉ちゃん！あとはよろしくね！」
「うん」
『、しょうね』

少年はいい笑顔で去っていった。

…残された私と蘭、さん。

蘭さんは瞳が大きく、それでいて背が高かった。歳は比較的近いように思えるけど。

『…えっと、蘭さん…！？』

がっと両手を掴まれた、え、え？

「Aちゃんって呼んでもいい？」
『は、はい。お好きに』
「ふふ。コナンくんが服とか色々着せてあげて、なんて言うからどんな子かと思ったら…えっと中学生かな？」

蘭さんの目がきらきらしている。それがとても眩しい。

「私帝丹高校二年なの！Aちゃんは？」
『………』
「ふふ、照れなくても大丈夫よ。あ、服ね色々持ってきたんだけど」
『ら、蘭さん』
「うん、？」

蘭さんは持っていた鞄の中をがさがさ漁っている。いや、あの。全く状況が分からないのだけど。

「あ！これなんか絶対似合うよ！Aちゃん肌白いし小柄だし…」
『え』

そうやって私に見せてきたのは……服、なんだろう。こちらでの。え、それを着たら…肌がものすごくでないか？いや、そうか。おそらく下に何か着るのだろう。その上からこれを着るのだろう。

「さ、脱いで」
『……』
「ほーら！」

なぜかニコニコとこちらに向かってくる。このままだと無理やり脱がされそうなので仕方なく脱ごうと衣服に手をかけるのだが……なんだろう、嫌な予感がぬぐえない。

そしてその予感は直ぐに的中するのだった。

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