拾弐 ページ12
「…と、ボクの知るかぎりではこれくらいかな」
一通り昴さんにオレの知るかぎりのことを話す。内容的にはオレがAさんと会ったときのことと、警視庁での出来事、それからオレん家…工藤家に来た理由。
「なるほど…大体の流れは把握しました」
「昴さんは大丈夫？」
「ええ。私は構いませんよ。勿論、Aさんが良ければですが」
『私は全然！選ぶ立場ではありませんし…というか今からでも外へ』
「それはダメだよ」
こんなみるからに怪しい格好の人が居たら通報されるだろうし、仮にもAさんは"女性"だ。外で寝かせるなんてもっての他。
「後はボクも知らないから…Aさん、話してくれる？」
オレが聞けばAさんは頷く。
緑茶を啜ってから話し始めた。
『まず、私はずっとあるものを追っていたんです』
「それが、"鬼"？」
『はい』
鬼…。Aさんの口から何度も聞いた。嘘をついてはいないといっても、本当にそんなもの存在するのだろうか。それとも、Aさんのいう鬼とオレの思っている鬼は別物なのかもしれない。
『鬼、というのは古の頃から存在している人間に仇なすものです。鬼は人間を襲い、喰らいます。それだけならまだしも、人間の傷口から鬼の血を注ぎ込むことで人を鬼化させ仲間を増やします』
「…じゃあ、鬼は元々人間なんだ」
『はい。といっても鬼になると人だった頃の記憶は消え、知性も理性も消えます…例外もありますが。それに、人を鬼化させることが出来るのはただ一人…鬼舞辻無惨という鬼だけです。今回私が追っているのはこの鬼ではないので、こちらで新たに鬼が生まれることはないかと』
「…そっか」
それは少しだけ安心できることだが、結果的に鬼というものが危険であることには変わりない。問題は、その鬼が必ずどこかにいるということ。……今こうしている間にも人を襲っているのかと思うと背筋が寒くなった。
…これが全て本当のことだとするならだが。
「それで、あなたは何故その"鬼"を？聞く限り危険なのでしょう？」
『ええ、だからこそ私のような者が居るんです。……これは日輪刀という刀です』
ソファーの横に置いていた刀をAさんはオレらに見せる。
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ゆら - とても続きが気になる物語だったので、時間があるときに更新よろしくお願いします。頑張ってください！ (2020年6月21日 12時) (
レス) id: a43add877a (このIDを非表示/違反報告)
ユナナ(プロフ) - こんにちは！"浮世離れの今日"を見させていただきました！好きな漫画がコラボで出てきている…もう喜びを超えた嬉しさです笑 後の展開がとても気になります！技の名前も高クオリティで普通に鬼滅の刃にで出来そうです笑 また続きをお待ちしています笑 (2020年1月8日 11時) (レス) id: 0bea8b4a9d (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 作者です。更新しました。楽しみにしてくださっていた方遅くなりすみません…。沢山のコメントありがとうございます。全部読んでます。引き続きお楽しみ頂けたら幸いです。 (2019年10月31日 9時) (レス) id: 0e0a111648 (このIDを非表示/違反報告)
綺咲裕翔 - めちゃくちゃ面白いです！！続きが気になるー！楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年10月27日 10時) (レス) id: 93b6603b06 (このIDを非表示/違反報告)
南無阿弥陀仏(プロフ) - 続き待ってます (2019年10月24日 14時) (レス) id: 1cf60bec73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Justice RPG
| 作成日時：2018年9月15日 21時
