31.自由人 ページ37
「444番」
『、はい？』
「キミ、合格。おめでとう。今会長に確認するから待ってて」
『……合格』
合格か…それは嬉しいが…あまりにもあっさりしている。……まぁ一次試験なんてこんなもんだろうか。小手調べ、というやつだろう。
「あー、今会長が来るらしいから…えっと取り敢えず場所うつそうか。他の皆はこの扉から帰って」
いつの間にあったのか、佇む扉。扉は一枚ポツンとあるだけだが、トイレの扉と同じ仕組みだろう。開けたら何処かと繋がっているに違いない。
「ほら、キミ。ぼーっとしてないで」
『あ、すみません』
手招きされたので駆けていく。……意外とこの男背が高かった。
てあれ？
『……あの、他の合格者は』
「え？キミ一人だよ。なに言ってんの」
『……はい？』
いや、貴方がなにを言ってるんだ。
さっきの試験。確かに簡単とは言えないが相手は一般人。ハンター試験を受けにくる人達は一般人よりかは鍛えているだろう。なら、合格者は多い筈だ。
「もしかして…自分で気づいてないの？」
『……気づいてない、とは』
「キミは全部の鬼のプレートを集めちゃったんだよ」
『………………え？』
その言葉に呆気にとられる。い、いやいやまさか。
「…疑うならプレートの数を数えてみればいいよ。500枚ある筈だから」
『ご、こひゃ』
そ、そんなに居たのか…。
鬼のプレートしか見てなかったからな…。周りは円に頼って全く見ていなかった。何か変化があればそれで対応出来たから。
バックを覗く。……確かに凄い量入っていた。この場で数えるのは億劫である。
「それじゃ、先に通って」
また、扉。言われた通りに手をかけ、扉の中へ。
『…！』
「よ」
広がったのはどこかの部屋。テーブルがありソファーがある。そこに老人が立っていた。そして、その老人はまるで友人のように片手をあげた。
「会長。連れてきましたけど」
「うむ。ごくろうじゃったな」
後ろから続いて来た試験官。…先ほどの挨拶は試験官へだったのか…。試験官は私の横を通りすぎ、その老人に向かうかと思ったら部屋のドアへ一直線。そのまま出ていってしまった。……自由人だな。
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かかか - えっすっっっっっっき (2021年6月22日 19時) (
レス) id: fdccfef2b5 (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - R指定にはなっていますが内容は特に今までと変わりありません。急にアダルトになったり今まで以上の残酷描写はないです。ただ、いくつかのワードが引っ掛かってしまったので…。立場上強くは言えませんが、誤解は生みたくなかったため説明を入れさせて頂きました。 (2019年4月1日 23時) (レス) id: 8e8afc0dbb (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 続編へのお知らせ。本編に記載が出来ないためこちらに説明を書かせていただきます。続編にはR指定がついてます。続きが読めない方は設定の確認をお願いします。もしくは別サイトでも執筆しているのでそちらで読んでいただけると良いかと…(プロフィールにURLがあります) (2019年4月1日 23時) (レス) id: 8e8afc0dbb (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - 孤歌さん» いえ！大丈夫ですよ！本当は私も外したいのですが…この18禁設定は私がしたものではないので外すことが出来ないんです…。お手数ですが宜しくお願いしますm(__)m。 (2019年3月28日 21時) (レス) id: 5b1d0d0f4c (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - あぁ！そうだったんですか！よく確認せずにすいませんでした(ー_ー;) (2019年3月28日 21時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Justice RPG
| 作成日時：2018年7月4日 0時
