08.言い様のない ページ14
午前の鍛練が終わり屋敷をなんとなくあるいていたら他人のオーラを感じた。
気になったのでオーラの感じる方へ歩いていけば部屋にたどり着く。扉を躊躇うことなく開けた。
「A」
『！イルミ。おはよう』
「もう昼過ぎだよ」
『え、嘘』
整った柔らかい笑みが一瞬で崩れる。
Aの横にはゼノじいちゃん。何をしているかは明白だった。
「どこまでやったの？」
「四大行と応用技は全て。だが、絶がどうしても出来なくての」
「絶以外は出来るんだ」
「うむ。完璧にな」
完璧…。確かにAが念を扱えているのは分かってたけど、ゼノじいちゃんから"完璧"という言葉が出てくるなんて。
「絶やってみてよ」
きっと絶も後もう少しなんだろう、と思い言ってみる。
『…………』
「早く」
『………いや、あの…もうやってるんだけど』
「……は」
思わず目を見開いた。
「冗談とかいいから」
『冗談じゃないんだって！』
少し拗ねたような顔になるA。…嘘を言っているようには見えない。だとするなら本当に今、絶をしているのか？いや、しているつもりなのか。
オレから見ればただ、綺麗な纏をしてるようにしか思えないんだけど。
『……頭では理解出来てるんだけど……あ、イルミは出来るんだよね』
「うん」
『じゃあ見せてくれないかな。百聞は一見に如かずと言うし』
百聞は…の言葉は知らないけど、要するに見た方のが分かりやすいという事なんだろう。確かにそれは一理ある。…というか、じいちゃんは見せなかったんだろうか。まあ、いいか。
オレはいつもの様に絶をする。
その瞬間Aの目が見開き、顔が驚きに変わる。
それから手が延びてきて、オレの頭やら肩やらを触る。
『見えてはいるのに、"ここに居る"感覚が全く無い…』
わぁ、凄い。新感覚。とぶつぶついいながらオレに触れるAは、なんだか楽しそうだった。
オレはオレで言い様の無い感覚に襲われていた。まるで、昨日頭を撫でられた時みたいな。
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かかか - えっすっっっっっっき (2021年6月22日 19時) (
レス) id: fdccfef2b5 (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - R指定にはなっていますが内容は特に今までと変わりありません。急にアダルトになったり今まで以上の残酷描写はないです。ただ、いくつかのワードが引っ掛かってしまったので…。立場上強くは言えませんが、誤解は生みたくなかったため説明を入れさせて頂きました。 (2019年4月1日 23時) (レス) id: 8e8afc0dbb (このIDを非表示/違反報告)
JRPG(プロフ) - 続編へのお知らせ。本編に記載が出来ないためこちらに説明を書かせていただきます。続編にはR指定がついてます。続きが読めない方は設定の確認をお願いします。もしくは別サイトでも執筆しているのでそちらで読んでいただけると良いかと…(プロフィールにURLがあります) (2019年4月1日 23時) (レス) id: 8e8afc0dbb (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - 孤歌さん» いえ！大丈夫ですよ！本当は私も外したいのですが…この18禁設定は私がしたものではないので外すことが出来ないんです…。お手数ですが宜しくお願いしますm(__)m。 (2019年3月28日 21時) (レス) id: 5b1d0d0f4c (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - あぁ！そうだったんですか！よく確認せずにすいませんでした(ー_ー;) (2019年3月28日 21時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Justice RPG
| 作成日時：2018年7月4日 0時
