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55.解消 ページ5

空間には私とパクの二人。

そういえばパクノダと二人きりになるのも珍しいな。いつも私にはクロロ少年が、パクノダにはマチがくっついていたし。

『とりあえず探そうか』

そう言い私は教会の端に歩いていく。パクノダも後ろを着いてくる。

トランプもそうだったが、皆は色々拾ってくる。良いものから危ないものまで。たまに、本当に落ちてたの?と問いたくなるようなものまである。
…外にモノが有りすぎなのか、それともこの子たちが見つける能力に優れているのか…。

「A、これ?」
『おー、あったあった』

パクノダが差し出す包帯を左で受けとる。

「それで、手当てって何をすればいいの?」
『んとね……と、その前に一つ聞いて良いかな』
「うん、何?」
『皆は私が怖い?』

聞くとパクノダは目を丸くして驚く。その顔は聞かずとも、どうして?と言っていた。

『あのパーカーの男を倒した後に、皆と合流したらどこか怯えているように感じたから』

あのときは、あの状況が怖かったんだろう。と思ったがやっぱり違和感を感じた。なぜなら、怖がっていたのならあんなに普通に男たちを持って外へはいかないと思うのだ。
私が行かせたといえば行かせたのだが、それなら手伝ってと言った時に反応があるはず。

「!…そ、れは」

パクノダの目が泳ぐ。これは、図星なのか…それとも他に言いづらい事があるのか…。

『勿論無理やり言わせる気はないけど、気になったからさ。一緒にいて皆が怖いのを我慢しているのも何だか嫌だし』
「!ううん!違うの!Aのことが怖かった訳じゃない!」
『じゃあ、何に怯えてたの?』

こう、問い詰めて行くのは少し卑怯かもしれない。無理やり言わせる気はない、と言っておきながら結局は言わせているのだから。

「…あの男の雰囲気と、Aの雰囲気が似ていたから…だから、皆戸惑ったんだと思う」
『似てた?』

それはあんまり嬉しくない。しかし、パクが言うのだから本当なんだろう。子供の感覚は大人よりも時に優れている。

「っでも、Aのは怖くなかったの!でも感覚が同じで…!」
『OKOK分かった。パクが言いたいことは分かった。だから少し落ち着いて』

パクノダは必死に、私が怖かった訳じゃないと訴えてくる。私が何か言うものなら泣き出してしまいそうなくらい、必死に。

56.劣等感→←54.元通り



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るみ - ハンターハンターにハマって、一作目にこれを見て良かったです(*^^*) (2019年1月26日 0時) (レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - クラピカさん» コメントありがとうございます!第二章出来ました!!引き続きお楽しみください! (2018年1月7日 3時) (レス) id: cd2849aff7 (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - みるのさん» コメントありがとうございます!続編出来ました!!これからも楽しんで頂ければ幸いです! (2018年1月7日 3時) (レス) id: cd2849aff7 (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - 雪女さん» コメントありがとうございます!応援とても嬉しいです!続編を作成したのでお楽しみください! (2018年1月7日 3時) (レス) id: cd2849aff7 (このIDを非表示/違反報告)
クラピカ - 第2章楽しみすぎるー! (2018年1月3日 6時) (レス) id: 423cdf7227 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Justice RPG | 作成日時:2017年11月8日 20時

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