81.欠陥品 ページ31
「…！Aっ！ねぇ！！」
『……………』
どれくらいの時間が経ったか。
『……ねぇ、今どれくらい経った』
「！！よかった、急に止まって頭抑えるから…」
「頭いたいの？」
『いや…、もう大丈夫』
どうやらそんなに経っていないらしい。…私からしたら軽く三時間は経った感じだが。
本能的に頭を押さえていた手を下ろす。
「ほんとにか…？一瞬だけど、凄い苦しそうだったぜ？」
『本当に大丈夫、心配かけてごめん。私はなんともない』
ウボォーギンの頭を撫でる。
…どうやら、皆は私の変化には気づいていないらしい。
まぁ見た目は変わってないしな。
ただ、中身はぐちゃぐちゃで一時間くらいかけて整理したいが。
「…へへ、やっぱり出てきたか」
そう言い物陰から出てきたのは見知らぬ男。
でも雰囲気からして分かる。あいつらの仲間といったところか。
「ボスのとこまで案内するぜ？」
『それはどうもご親切に』
「じゃあまず膝をついて頭を地面に着けな」
『それは嫌ですね』
「ほう、今すぐ仲間の子供を殺しても良いんだぜ？」
分かりやすい脅しだな。こいつらにとって子供は商品なのだろうから、殺すことはないだろうに。
『皆、落ち着いて。殺気が凄いよ』
「！」
挑発された子供たちからは凄まじい殺気が放たれていた。しかし、凄まじいとは言っても男を怯ませるものではない。ならかえって煽ってしまう。
『一ついいですか。その回答で膝をつき頭を地につけるか決めます』
「は？…おいおい、今どっちのいうこと聞いた方がいいか分かってねーようだな」
『貴方は死ぬのが怖いですか？』
男の苛つきは無視し尋ねる。すると質問が予想外だったのか呆気にとられた後に、大きく笑いだした。私をバカにするような顔。
「はははっ、！死ぬのが怖くてこの仕事やってるかよ！！」
『…そうですか、それは困ったな』
＿バキ
と重い音が手元で鳴る。
「……は、」
"私の腕のなか"の男は理解できていないのか唖然としていた。
『本当はナイフ充てるなりで脅したいところでしたが死ぬのが怖くないなら仕方ない。痛みで分かってもらおうと思って』
「は、おま…さっきまであそこに…」
『そうですね。あそこにいましたが、今移動してあなたの腕を折りました』
信じられないといった顔。まぁ、私自身思ったより速く動けたことに驚いてはいる。それに、力も幾分か強くなった。……教会を出たからか？
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るみ - ハンターハンターにハマって、一作目にこれを見て良かったです(*^^*) (2019年1月26日 0時) (
レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - クラピカさん» コメントありがとうございます！第二章出来ました！！引き続きお楽しみください！ (2018年1月7日 3時) (レス) id: cd2849aff7 (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - みるのさん» コメントありがとうございます！続編出来ました！！これからも楽しんで頂ければ幸いです！ (2018年1月7日 3時) (レス) id: cd2849aff7 (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - 雪女さん» コメントありがとうございます！応援とても嬉しいです！続編を作成したのでお楽しみください！ (2018年1月7日 3時) (レス) id: cd2849aff7 (このIDを非表示/違反報告)
クラピカ - 第2章楽しみすぎるー！ (2018年1月3日 6時) (レス) id: 423cdf7227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Justice RPG
| 作成日時：2017年11月8日 20時
