63.警戒心 ページ13
ノブナガの顔はどこか戸惑っているように見えた。探っているともとれる。
…どういう人？そう言われても自分の客観を自分を見るのはなかなかむずかしい。
『知りたいなら私よりみんなに聞いたほうがいいと思うけど』
「クロロや他のやつからは聞きたかったことが聞けなかったから」
『ほう、例えば？』
「…Aは優しいとか、強いとか、綺麗とか頭が良いとか、あと」
『あー、もう大丈夫。それ以上はもういい』
自分から聞いてあれだが、流石に恥ずかしい。ノブナガはごく当たり前に言い放つ。それが私の恥を煽る。子供とは恐ろしいな。
『えっと、君の本当に聞きたかったことっていうのは？』
「……」
言うと少しだけ目付きが変わる。
…やはりこの子は皆よりも年上のようだ。年上故の落ち着きさや冷静さを持ってる。
「…クロロの話じゃAはここの大人じゃないんだろ。なら…どこから来たとか、何のためにみんなと居るとか…」
ノブナガは探るような視線を私に向けてくる。
「…オレとウボーをそんなにあっさり迎える理由もわからない…」
…なるほど。この子は警戒しているのか、私を。
まぁ、当たり前と言えば当たり前か。普通見知らぬ大人にあったら着いていかないことが原則だし、大人の優しい言葉に裏があることは絶対だ。
…困ったな。
私には特にこれといった感情はないのだが、それを説明するのは難しい。
けれど、はぐらかしたり答えないのは怪しまれてしまう。
結局、何を言っても完全には信用されない。
だが、その信用されない中でも比較的良いほうを選びたい。
『…えっとね』
「A、ノブナガとなに話してるんだ？」
goodタイミングというか、badタイミングというか。クロロ少年が話に入ってきた。
絶妙なタイミングだったな…。
……あ、いや。違うか。
『…少年』
「なに？」
『狙ったでしょう？』
「………」
『図星だ』
クロロ少年はゆっくりと視線を反らす。解りやすいその反応に思わず笑みがもれる。
『…大丈夫。少年が思っているようなことは話してないよ』
「！……」
クロロ少年は私の言葉に少しだけ目を見開く。
気づかれていないと思っていたのか……もしくは、気づかれていると分かっていながら、私がこの話題をふったことに驚いたのか…。
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るみ - ハンターハンターにハマって、一作目にこれを見て良かったです(*^^*) (2019年1月26日 0時) (
レス) id: 07b463bee0 (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - クラピカさん» コメントありがとうございます！第二章出来ました！！引き続きお楽しみください！ (2018年1月7日 3時) (レス) id: cd2849aff7 (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - みるのさん» コメントありがとうございます！続編出来ました！！これからも楽しんで頂ければ幸いです！ (2018年1月7日 3時) (レス) id: cd2849aff7 (このIDを非表示/違反報告)
Justice RPG(プロフ) - 雪女さん» コメントありがとうございます！応援とても嬉しいです！続編を作成したのでお楽しみください！ (2018年1月7日 3時) (レス) id: cd2849aff7 (このIDを非表示/違反報告)
クラピカ - 第2章楽しみすぎるー！ (2018年1月3日 6時) (レス) id: 423cdf7227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Justice RPG
| 作成日時：2017年11月8日 20時
