その玖拾伍 ページ3
伸ばした手が宙を掴んだ瞬間、身体中から岩が剥がれ落ちた。眩しさに困惑しつつも、あげていた手を下ろし息を吐き出した。
「っぶはぁ!!!あ"ー！死ぬかと思った〜!!!」
ゲホゲホと咳をしつつ顔をあげると、泣いているサクラと驚き固まっているナルトがいた。
「げぇっ！？サ、サクラもしかして泣いてる！？大丈夫！？ま、まさか俺のせい!!?あばばばばば!!どーしよー!!!死んでお詫びを…って、うおっ！？」
一人でパニックになって叫んでいるAを二人は抱き締めた。勢い止まらずそのまま後ろへひっくり返った。
「Aッ…!!…Aッ…本当によかった…！私っ…もう会えないのかと…っ！」
「やっと、やっっと帰ってきたなAっ！」
「…なんだろ何かくすぐったい」
ボソリとそう呟くと、頬の赤みを隠すように頭をかいた。
「それが心で、本当の感情ってやつだ、A」
「じいちゃん…」
「よく過去を絶ち切れたな。心施錠が開錠された今、そのくすぐったさがお前の感情だ…っ！…と、嬉しいムードに包まれてたいんだけども限界そうだわ。さっさと封印してくれ」
その言葉を聞くと三人は立ち上がり構えた。Aはクツクツと笑いだした。
「状況はかなりまずいんだけどもお前らとこうして戦えるのが嬉しくて仕方ないよ」
「そうだな！俺も嬉しいってばよ！」
「全く！頼りになるのかならないのか分かんないけど、アンタ達はほんっとに呑気よね！」
Aにつられるように二人も笑った。懐から鍵を取り出し、片膝をついた。
「よし！サクラ、ナルト！じいちゃんの足止めを頼む！じいちゃん死ぬほど強いからね〜！油断すんなよ！」
「「了解！」」
二人はザッとAの前に出た。サクラは拳を握りチャクラを込め走り出した。
「しゃーんなろー!!!」
ケンイチに向かって叩き付けたが、避けられてしまった。地面は巨大なクレーターが出来上がった。
「ひえ〜、お嬢ちゃん凄いなー！」
「螺旋丸!!!」
避けた先にはナルトがおり、思い切りぶつけた。ケンイチはそのまま吹っ飛んだが、まだ余裕そうでピンピンしている。二人はそれでも直ぐに間合いを詰めた。ある地点にケンイチは着地すると、Aはすかさず叫んだ。
「よし！二人ともそっから離れろ！」
「おう！」
ケンイチの周りに巨大な岩が囲むように現れ、ケンイチの身体に鎖が巻き付いた。ケンイチの身体は逃げ出そうと必死に動かしたが、鎖が強く全く動かなかった。休む間もなくAは印を組み続けた。
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小泉八雲 - とても面白い作品でした 続きが気になります…更新頑張ってください！応援してます！！ (7月15日 15時) (
レス) @page4 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)
夾桃 - (大事な事なので2回言いました) (2021年1月16日 12時) (レス) id: cd7d8171aa (このIDを非表示/違反報告)
夾桃 - めちゃめちゃ感動しました！岩化されちゃったのを解くのはカカシ先生かと思ってたんですが涙。とっても感動しました！ (2021年1月16日 12時) (レス) id: cd7d8171aa (このIDを非表示/違反報告)
小冬 - とっても面白かったです！最後まで、見たいです。お願いします。 (2020年11月22日 0時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 更新停止されてますが、更新待ってます！ (2020年4月19日 18時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin´ | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2018年4月28日 22時
