その肆拾捌 ページ50
二人から逃げ切り暫くたった頃、カカシとサスケの気配がした。どうやら試合に間に合ったらしい。見に行きたいところだが、会ったらまた部が悪い。仕方なく会場内をウロウロしていた。
「どちら様で?」
ふと、気配がしそう問いかけたが返事はない。次の瞬間ぶわりと嫌な予感がし印を組んだ。
「解」
その時ようやく姿を現した。仮面の男は有無を言わせず襲い掛かってきた。驚きつつも反撃し、外へ出た。
「岩遁、ブロック!」
扉を塞ぎ座席があるところまで跳んだ。仮面の男は壁に阻まれ退散していった。
「どーなってんだよ!」
「A!」
「うげっ、カカシ先生…!」
見るとサクラを守るようにカカシとガイが戦っていた。数人の忍を除いた殆んどが気絶している。また一つ気配がし、別の敵に回り込まれていた。印を組み敵の横顔に回し蹴りをした。
「マジ何なんだよ!」
吹っ飛んだ敵は蹴られた所が岩化していた。はっとしサクラを見ると物凄い勢いでこちらを睨んでた。"何であの時ちゃんと戦わなかったのよ"とでも言いたげだ。
「ま、お前には言いたいことが山ほどあるが…取りあえず、二人はナルトとシカマルを起こせ。今から四人にAランクの任務を与える」
「任務って…何すればいいのよ!?」
「今から四人でサスケを追い合流しサスケを止めろ!」
それを聞き二人はナルトとシカマルにそれぞれ駆け寄った。サクラはナルトを起こし、Aはシカマルに駆け寄った。暫く見つめると、印を組んだ。
「岩遁、岩崩し」
「うおっ!!?何すんだ!!」
Aは容赦なくシカマルに拳をぶつけようとしたが、避けられてしまった。
「ったく…起きてんだったら手伝えよ……」
「トマトジュース仕込んだ奴に言われたく…」
Aは素早くシカマルの口をふさいだ。が、カカシの耳に入ってしまい笑顔でAを見た。
「トマトジュースってどういうことかな…説明してくれる?」
「あーー!よし、皆張り切って任務に行こうかー!岩遁、岩崩しっ!」
会場の壁を殴り付けると壁が木っ端微塵に弾けとんだ。そこから飛び降り出ていくと三人もそれに続いた。出ていった四人を見てカカシは溜め息をついた。
「全くAはどうしようもないな!」
「本当だよ…Aほど忍に向いてて、忍に向いてない奴はいないよ」
「違いない!」
そう言ってガイは豪快に笑った。
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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります! (2017年7月8日 15時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます!その通りです!だじゃれです! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます!負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ^∀^) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin´ | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2017年4月15日 14時