その参拾陸 ページ38
会場に戻ると心配そうな二人がいた。大丈夫ということを伝えると、安心しきった表情をした。そして、次の対戦相手が発表された。次は鉤上AVS黒雪ミツハの戦いと表示された。Aは対戦相手を見つけると速攻で駆け寄った。
「君、めちゃくちゃ可愛いね！うわ〜俺辞退しちゃおっかな！」
「ちょっと！何言ってんのよ！辞退なんかしたらぶっ飛ばすからね！」
「は、はいっ！」
口説こうとした途端にサクラに止められてしまった。相手の子はずっと無表情のままAを見つめている。
「それでは第三回戦鉤上A、黒雪ミツハ両名に決定…異論はありませんね」
「はい」
「おっけーでーす！」
正直、サクラはAが負ける気がしてならなかった。それはナルトとカカシもそう思っているだろう。なんせ、彼が女の子に手を出すとは考えられない。きっと勝負にならないだろう。そんな心配も通じず、無謀にも試合が始まってしまった。
「いやー、近くで見ると本当に可愛い！きっと男からモテモテでしょ〜」
Aの軽口に返事もせずに黙々と勝負を仕掛けてくる。余裕そうにそれを避けつつ、笑った。
「つれないねぇ〜」
「…うるさいわね、話しかけないでくれるかしら？"捨て子"さん」
その言葉にピクリと反応をした。彼女は心底楽しそうに笑っている。一瞬見とれてしまうほど美しかった。
「知ってるわよ、貴方。お祖父さんと鍵屋切り盛りしてたんだってね。でも死んじゃったんでしょ？かわいそっ。御愁傷様」
微塵も思ってもいないことを口にしたミツハ。Aは一旦距離をとった。顔をあげた時Aの表情は無だった。いつものチャームポイントである笑顔が消え冷えきった目で睨み付けた。溢れでる殺気に会場は凍りついた。が、ミツハは全く気付いていないのかわざとなのか知らないがクスクスと笑っている。
「あんまり怒らせないでよ、間違って」
"殺しちゃいそう"目の前から消えたAは彼女の耳元で囁いた。慌ててクナイをふるが、Aには掠りもしない。ミツハはぐっと奥歯を噛み締め顔を歪めた。
「あらら、可愛い顔が台無しだよ。ドブスちゃん」
「んなっ、なんですって！？私は今までずっと可愛がられてきたのよ!!独りぼっちで孤独なアンタに言われたくなんかない!!」
「本性出ちゃってるよ〜。本当に醜いねぇ。そんな恥さらしてよく生きてられるね」
Aは張り付けたような笑みを浮かべ、さっと左腕を隠し鍵を取り出した。
「そろそろ、終わらせよっか」
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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります！ (2017年7月8日 15時) (
レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます！その通りです！だじゃれです！ (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます！負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ＾∀＾) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin´ | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2017年4月15日 14時
