その参拾弐 ページ34
話を聞くと、どうやら二人は巻物を開こうとしていたらしく、男はそれを止めにはいったそうだ。サスケは呆れ果てている。
「ま、助かったんだしいいんじゃね?お兄さん名前は?」
「カブトだ。よろしく」
気の良さそうな青年と握手を交わした時、Aの動きが止まった。首をかしげ、眉間にシワを寄せた。
「お兄さん…どっかで会ったことある?」
「えっ、無い筈だけど…どうしてそう思うんだい?」
「なんか…最近嗅いだ臭いがする…」
そう言うとパッと手を離されてしまった。心なしかカブトは動揺しているように見える。
「気のせいだよ、きっと」
そっかー、と適当な返事をし納得すると先に進むことにした。暫く歩いたところでナルトはクナイを投げた。
「そこだ!」
ナルトが仕留めたのは大きなムカデだった。サクラは腕を擦り苦言を漏らした。
「なんだムカデかよ」
「うぅ、足がいっぱいで気持ち悪い」
ムカデの横を通りすぎ大分歩いたが、何度も何度も同じ場所にもどってきてしまう。あまりの異質な雰囲気に一同足を止めた。
「何度このムカデと顔を合わせりゃ気が済むんだろうねぇ」
そう、ぼやいた瞬間大量のクナイが五人を襲った。器用に避けたが目の前には大量の敵が立ちはだかった。
「こいつら全員幻覚だ!」
「まじで〜!?」
Aは反撃をやめ本体を探した。その間も敵からの攻撃は続く。遂に追い詰められてしまった。その時ようやく敵が姿を現した。が、ナルトは余裕そうにほくそ笑んでいた。
「かかったな!」
追い詰められていたのは全員ナルトの影分身で、敵の後ろにまわっていた。完全に形勢逆転だ。が、その敵も幻覚だった。Aは地面に鍵を突き刺した。
「あったり!よし!行け〜!ナルト!」
くるりとまわすと地面から無数の岩が飛び出した。それと同時にようやく本物の敵も姿を現したのだった。走り出したナルトはあっという間に敵を倒していった。
「あった!あった!ホラ!天の書だってばよ!」
「良かった…」
なにやら引っかかるらしく、サスケはカブトのことを睨み付けている。塔の麓まで行くと、カブトと別れた。塔の中にはいると、二つの書を同時に開いた。
「は?何だこりゃ」
「ナルト!サクラ!その巻物を放せ!!」
巻物には口寄せの術式が書いてあった。二人は慌てて投げ捨てた。すると、目の前にはよく見知った人物、そうイルカがいた。
「よっ!久しぶりだな!」
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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります! (2017年7月8日 15時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます!その通りです!だじゃれです! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます!負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ^∀^) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin´ | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2017年4月15日 14時