その拾玖 ページ21
「ちょっと、どうしたのA」
そうサクラに声をかけられ振り向いた。サクラは眉間にシワを寄せ、心配そうにしている。そんな様子にふっと微笑んだ。
「別になんでもないさ。ありがとな」
頭をくしゃりと優しく撫でるとサクラは顔を真っ赤にした。その瞬間Aを吹っ飛ばした。
「なっ、なによ！もう知らない！」
顔を隠すように走っていってしまった。尻餅をついたAは頭を掻いた。そこにカカシが現れた。
「俺、何か間違ったことしました？」
「……いや、うん、もういいからいつものAに戻って…俺が悪かったよ……」
そう言われた瞬間へらっと笑い始めた。Aは立ち上がると、伸びをした。
「なんなんすかも〜。やっぱり駄目じゃないですか〜」
「…そうだったネ」
棒読み気味にそう言った。Aは口を尖らせた。視線をやった先にいたツナミにAは駆け寄った。
「あっ！お手伝いしま〜す！」
「本当に？助かるわ」
そう言いながら台所に消えてしまった。風呂から戻ってきた二人はAを見てほっと息をついた。
「いつものAに戻ったってばよ…」
「なんだったんだ一体…」
そんな二人の会話を聞き、カカシは思わず苦笑をもらした。そして夕飯の時間になると、ナルトとサスケは思いきり食べ始めた。無理矢理詰め込んでいるようにも見える。
「「おかわり！」」
そう言って、食べては吐き出すのを繰り返している。サクラは
「吐くんなら食べるの止めなさいよ！」
「いや……食う！」
「我慢してでも食わなきゃ、早く強くなんなきゃなんねーんだ…！」
Aは一通り笑うとナルトとサスケから食べ物を取り上げた。不満そうに睨む二人にニッコリ笑った。
「なにすんだA！」
「馬鹿か。作ったツナミさんに失礼だろーが。強くなりたきゃ早く寝ろ。それと、ツナミさんにきっちり詫びを入れろ」
そう言いきると二人はツナミに一言謝り寝室へ向かった。Aはその場を片付けるとツナミの元へ近付いた。
「すみませんでした、せっかくの料理台無しにしちゃって。アイツらも悪気は無いんで許してやってください」
「いいのよ、そんな気を使わなくても。しっかりしてて偉いわね」
ツナミは優しく微笑みAを撫でた。すると、Aは嬉しそうに笑った。
「いだっ!!」
「なにデレデレしてんのよ！」
後ろを向くとサクラが拳を握っていた。Aはつくづく女心はわからないと実感した。
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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります！ (2017年7月8日 15時) (
レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます！その通りです！だじゃれです！ (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます！負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ＾∀＾) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin´ | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2017年4月15日 14時
