その拾肆 ページ16
任務は続行することになり、川を渡った。船から降りてからというものの、ナルトは手裏剣を無駄に投げ続けている。
「だからやめろーー!!!」
堪忍袋の緒が切れたサクラが叫んだ。Aはそんな二人にケラケラと笑った。
「全員ふせろ!!!」
カカシの声で全員一斉にふせた。大きな刀が飛んできたのだ。だが、全員無事だ。木に刺さった刀の上に乗っていたのは顔に包帯を巻いている男だった。
「へーこりゃこりゃ霧隠れの抜け忍、桃地再不斬君じゃないですか」
走りだそうとしたナルトにAは足をかけ転ばせた。当然怒りだしたナルトだったが、Aの表情を見て押し黙った。
「ナルト〜今アイツに近寄んないほうが身のためかもなぁ」
口では冗談めいていても表情は真剣そのもので、ナルトはこんなAの顔を見るのは初めてだった。
「Aの言うとおり邪魔だ。下がってろお前ら。こいつはさっきの奴等とはケタが違う。このままじゃあ、ちとキツイか……」
カカシは隠されていた左目を露にした。それを合図に桃地再不斬とカカシの攻防戦がはじまった。いつの間にか霧はどんどん濃くなっていく。四人はタズナを守るように囲っている。
「まずは俺を消しにくるだろうが……桃地再不斬、こいつは霧隠れの暗部で無音殺人術の達人で知られている。気がついたらあの世だったなんてことになりかねない。俺も写輪眼を全て使いこなせているわけじゃない…お前達も気を抜くな！」
「8か所。咽頭、脊柱、肺、肝臓、形状脈に鎖骨下動脈、腎臓、心臓……さてどの急所がいい？クク……」
サスケはガタガタと震えが止まらなくなった。これは強さゆえに相手の力量を理解できているのだろう。それほどまでに再不斬は強い。
「サスケ……安心しろ。お前達は死んでも俺が守ってやる。俺の仲間は絶対殺させやしないよ！」
その言葉に安心したのはサスケだけではない。四人はすっと肩の力が抜けた気がした。そしてはじまった二人の戦いに終わりは見えなかった。一進一退の攻防戦は永久に続くのではないかと思われるほどに息を飲む展開だった。が、次の瞬間、カカシが再不斬の術に嵌まってしまった。
「しまった！」
「クク……ハマったな脱出不可能の特製牢獄だ！お前に動かれるとやりにくいんでな」
四人とタズナの前に桃地再不斬の分身が現れた。
「本当の忍者ってのはいくつもの死線を越えた奴のことを言うんだよ。つまり……お前らみたいのは忍者と呼ばねぇ！」
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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります！ (2017年7月8日 15時) (
レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます！その通りです！だじゃれです！ (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます！負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ＾∀＾) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin´ | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2017年4月15日 14時
