その漆 ページ9
三人はカカシの言葉を聞き目を見開き固まってしまった。その様子を見たカカシは心底愉快そうに笑い始めた。
「とにかく明日は演習場でお前らの合否を判断する。忍び道具一式持って来い。それと朝飯は抜いて来い……吐くぞ！」
ナルトはダラダラと額に汗を浮かべ、事の壮大さを物語っている。そうとう追い込まれているようだ。
「くわしいことはプリントに書いといたから明日遅れて来ないよーに！」
そう言いながらプリントを配るとその場は解散した。いまだに動揺しているナルトにAは声をかけた。
「おい、あんま思い詰めないほうがいいぞー。それよりラーメン食いいかね？」
「行く！」
「よっしゃ！おーい二人も行こーぜ！」
そういまにも帰りそうな二人に声をかけた。サスケは怪訝そうな顔でAを睨み付けた。
「…断る」
「なんでよ、いいじゃん。たまにはラーメン食おうぜ！このとおり！」
そう言って手を合わせ頼み込んだ。それでも帰ろうとするサスケの足を掴んだ。
「…おい離せ！」
「頼むよー行こーよー。お前が来れば愛しのサクラちゃんも来てくれるんだぞ！ね！サクラ！」
「まあ、サスケくんが行くなら行くわ」
「ほら！なぁ〜行こうって〜野郎だけでラーメンとか虚しさの極みだわ！ね！行こうよ！」
ガッチリと掴んで離さないAに観念したのかサスケはため息を一つ吐き了承した。
「……分かった行く。だから離せ！」
「マジ！？やった！まさかお前からOK貰えると思わなかったわ」
「嘘つけ…」
こうして四人はラーメン屋へ向かったのだった。ラーメン屋でも四人は騒がしかった。
「おい！ウスラトンカチ！俺のチャーシュー盗んじゃねぇよ！」
「へん！ぼーっとしてるお前が悪いんだってばよ！」
Aはサスケを挑発しているナルトの死角から隙をつき煮たまごを奪い去った。
「とか言ってる間に隙あり！まだまだ詰めが甘いよぉナルトくん」
「あ！やりやがったな！！」
「ちょっ！いい加減にしなさいよ！」
サクラの制止により争奪戦は幕を閉じたのだった。外に出ると辺りは真っ暗になっていた。ナルトは両手を上げ伸びをした。
「はぁ〜食った食ったー！」
「美味かったねぇ」
「確かに！たまにはラーメンもいいわね」
黙ってはいるがサスケも同意見だろう。そのせいかいつもより機嫌が良さそうに見える。
「また皆で来ような！」
「おう！」
「そうね」
「…行ってやらんこともない」
四人は笑い合うとそれぞれ家に帰ったのだった。
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Rin´(プロフ) - tukihoさん» ありがとうございます(о´∀`о)part2へ続いていますので、早めに更新出来るよう頑張ります！ (2017年7月8日 15時) (
レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - Rin´さん» とても上手いと思いますよ!!お話面白いので更新頑張って下さいね!! (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - tukihoさん» コメントありがとうございます！その通りです！だじゃれです！ (2017年7月8日 14時) (レス) id: 71af32377f (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 夢主君の術って『Rock』と『Lock』をかけてるんですか!? (2017年7月8日 14時) (レス) id: 296f9ab165 (このIDを非表示/違反報告)
Rin´(プロフ) - マヨラーさん» コメントありがとうございます！負けちゃいましたね。次回に期待しましょう( ＾∀＾) (2017年5月25日 23時) (レス) id: 435c1cb043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin´ | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2017年4月15日 14時
