【NARUTO】鍵職人の憂鬱

プロローグ ページ2

んー？
あれ？お姉さん初めましてだねぇ。俺は鉤上A。どうぞよろしく。いやいや、にしても美人だねー。モテるでしょ？またまた、そんなこと無いね！絶対モテるよ！！まあ、そんな話しは置いといて。

今日はどういった御用件で？
なになに、家の鍵を無くした？見掛けによらずおっちょこちょいだねぇ。危ないよ。でも大丈夫！俺が新しいの作ってやるよ！

本当に俺が作るのかって？
当然！この店は俺が一人で切り盛りしてんだ。偉いだろ？誉めてもいいんだぞ？…ああ、誉めてくれないのね。意外と冷たいねぇ。まあ、まだまだ子供でも一人前さ！それはこの腕が保証するよー。

え？なんで一人でやってるかって？
……まあ成り行き？って、冗談冗談！ちゃんと話すよ！昔はな、家族でやってたんだ。でもある夜に赤ん坊だった俺をおいて両親は死んじまったんだ。それからは爺ちゃんに育てられてここまで育ったのな。そん時に全ての知識を与えられた。鍵の作り方に身の守り方や鍵の別の使い道をな。で、そんな爺ちゃんに無理矢理アカデミーに入れられちまったんだ。行く気は無かったんだけどね…。

ま、その爺ちゃんも最近死んじまってな。
今じゃ見事に独りぼっちさ。えっ！？慰めてくれんの!!?意外！意外だよお姉さん!!やだ、優しい！ついでにぎゅって抱き締めてくれても……あ、ちょっ同情して損したみたいな顔やめて！

とか言ってる間にほれ！
出来上がりだよ。早いでしょー。それが取り柄なの！んー？いつの間に作ったかって？内緒！企業秘密だよ〜。お代は結構！お姉さんの麗しさに免じて特別大サービスね！

そのかわり！
用がなくてもいいからまた、遊びに来てよ。…ありがとう。君に会えてよかった。凄く楽しかったよ。じゃあ、またね。

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