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第47話 ページ49
「来たね、輝夜。」
「……桜夜、」
「！あれは、」
ジンは桜夜のすぐ後ろにある、
緑色の水が入った大きなカプセルを見る。
そこには真っ白なワンピースを着た……
「ヒル！？」
眠っている本物のヒルヨがいた……
「……なるほど、
それからヒルのデータを取り、
変化(へんげ)していたってことか……」
「っそれでも、ヒルの姉か！？」
「……愛、故にだ。
まぁ、ちょこちょこ邪魔が入って
世界国家に、手を出せなかったがな」
その容姿に似合わない、
男口調で喋る桜夜。
彼女の言う“邪魔”とは、
桜夜本人のことだろう。
「……(とりあえず、
この機械をなんとかして
ヒルと桜夜を救わないとな……)」
輝夜が目を動かして制御装置を探す。
だがそれに気付いた桜夜は口角をあげた。
「無駄だよ、
……やってヤマタノオロチ。」
「「！！」」
ガシャンッガシャンッ
2人は後ろを見ると、
今、スタンとオーバーヒートに陥っているはずのヤマタノオロチが迫っていた。
「そういう耐性ついてんのかよ……」
「念には念を、ってことでね。
この娘の頭脳は本当にスゴいよ。」
「チッ、」
2人は冷や汗を流し、
ヤマタノオロチを見る。
「……トリトー「待て」輝夜さん？」
「ジン、本当にヒルを愛しているのなら、ヒルを助けてみろ。
ヤマタノオロチと桜夜は俺が引き付ける。
その内に行け。」
「！！……わかりました。」
「作戦会議は終わったの？
……なら、始めようか。
ヤマタノオロチ！クシナダヒメ！」
「スサノオ！」
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