[ダンボール戦機W]桜LBXは宙を見る (ページ3)

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第1話ページ3

～中国～

山野バンは新たな仲間と共に、
ディテクターの侵略を止めるため、
中国・シャンパオにやってきた。

そしてそのシャンパオでは…
剣道の全国大会が開かれていた。

「胴！！」

「…」

向かって来る相手を見据える…
防具から覗くその瞳は綺麗な桜色と白色。

その少女はその攻撃を難なく避けて、
竹刀を大きく振る。

「面！」

バシンッ！！

『一本！
勝者・宇崎ヒルヨ！』

「…フゥ…」

『＜剣道女子全国大会優勝は
宇崎ヒルヨさんに決まりました。＞』

中国語で話すアナウンスで、
ヒルヨは面の防具と手拭いを取る。

そこから青みがかった
肩より少し長い黒髪が流れるように落ちる。

表彰台でトロフィーを受けとると、
会場に歓声が響きわたる。

『ヒルヨさん！
今の心境をお願いします！』

『とても嬉しいです。
今まで努力を重ねた甲斐がありました！

対戦してくれた皆さん、
ありがとうございます！』

“謝謝”っと言うとまた歓声が上がる。
対戦した相手と握手を交わすヒルヨ…
だが、その時事件が起きた…

ドカーンッ！！

「「「！！？」」」

突如、爆発し会場がざわめく。
すると天井から怪しい煙が出て、
人が倒れて行く。

「！？(眠り薬！？)」

ヒルヨは防具を脱ぎ捨て、
袴姿で裏口から外へと出る。

出たのはいいが、
たくさんのLBXに囲まれてしまった…

「…何でこんなに…！？
(拓也兄様の言っていたLBXの反乱ってこの事だったのね！？)」

“とにかくやるしかない”っと
持ってきていた青と白のLBXを取り出す。

「行くわよ、ディオネ！」