第13話 ページ15
「あの！
次の暴走事件が起きる前に全てのLBXから、Mチップを外させることは出来ないんですか？
危ないのはMチップなんでしょ？
だったら……！」
「ラン、それは難しいわ……」
「どうしてですか！？」
「Mチップの危険性が証明できないからよ。」
「「え……？」」
政府の要請に対し、LBX管理機構であるオメガダインはMチップに関する報告書を提出。
それにはLBX暴走事件とMチップの間に因果関係は無い。
「「ええっ！？」」
「この報告書には、
オメガダインの総帥である
アラン・ウォーゼンの署名がある。
これを覆すのは…不可能よ。」
ランとヒロは唖然とし、
その報告書を見る。
「先のNシティの一件において
LBXが暴走しているエリア一帯に
停止信号を送らせたが……
暴走LBXは停止プログラムを
受け付けなかった。」
「……つまり、
“信号を受ければ停止する”
Mチップの機能が無効化されているってことですね？」
「そういうことだ。」
「ヒル、どういう意味？」
「ブレインジャックによって
Mチップが機能しない事は問題だけど、
Mチップ本体に害はない。
……というのがオメガダインの見解。
オメガダインが黒かもしれないって事よ。」
実際、検証内容や
Mチップの設計資料は提出されていない。
何か裏があると感じたオーウェン・カイオスと拓也はこれ以上の被害が出る前にオメガダインに潜入し確認すると話が出て
みんなで乗り込むこととなった……
〜Lシティ〜
「これがオメガダイン……」
「大きいわね。」
オメガダインに着いたのだが、
そこでカイオスから連絡が入った。
『またしてもブレインジャックが起こった。
エジプトのカイルでLBXが暴走している。』
「今度はエジプト……？」
『かなり大規模な反乱らしい。
すぐにカイルに飛んで欲しい。』
拓也は戦力を2つにわけることにした。
バン、ジン、ユウヤ、ヒルヨは
拓也と共にオメガダインに潜入。
ヒロ、ラン、ジェシカはコブラの共に
このままエジプト・カイルに向かう。
「とにかく時間がない。
準備ができたら俺に報告しろ。
このまま着陸態勢に入る。」
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