別の人の彼氏に、 ページ44
重岡side
寝返りを打てば、なにかに手が当たった。
ゆっくり目を開けばはっきりと見えてきて
青「おはよ」
赤「……ん、」
ぎゅっと抱きしめられる。
青「好きやで」
赤「………俺も、」
俺も好き。
好き、やのに
心はあの人を求めていて。
青「寝れた？」
赤「うん、」
青「そっか、良かった」
流星は優しくて、怒ったとこなんて見たことないくらい、
穏やかで非の打ち所のない人。
会社でもモテるし、でも過去にいた恋人の数は一人だけ。
ほんとに大切な人としか付き合いたくないって前言ってた。
そんな流星が俺を選んでくれて、
青「大毅、今日なんの日？」
赤「記念日、２年、」
青「ん、覚えててくれてありがとう」
赤「俺も、いつもありがとう、」
優しく頭を撫でてくれる。
なにもかも、あの人とは正反対で、俺の理想の人やのに、
青「朝ごはん作ってくるから待っててな」
部屋を出ていく彼の背中を見つめる。
『大毅、』
赤「え……」
気のせい、か。
考えすぎて幻聴が聞こえるようになったんかな。
俺が好きなのは流星やのに。
もう、あの人には会いたくなんかないのに。
俺の初恋で、ずっと想ってたあの人のことは、
簡単に忘れられなくて。
でも、言葉にしたらもっと溢れてしまうから
流星といるときは考えたくなくて。
考えたくないのに、
近くにおいてたスマホを開く。
まだ連絡先は残ったまま、消せずにいて、
あの人と撮った写真も消せないまま
赤「…………望、」
名前を呼んだとき、涙が頬を伝った。
なんで
早く忘れたいのに
流星でいっぱいになりたいのに。
望は俺のなかから消えてくれない、
消えて、ほしくない。
俺が好きなのは流星なんや、
流星やから、
望のことはもう、
赤「………会いたい、っ」
ごめん、
会いたいよ。
LINEの通話を押しそうになるのを止める。
やり直したいなんて、そんな贅沢言わへんから
会いたい。
スマホを閉じて、涙をぬぐう。
あの時俺が、望の話を聞いていれば
あの時俺が、望の気持ちを理解してあげていれば
どれだけ後悔しても過去には戻れない。
だから、
早く、
早く望も、別の人の彼氏になってや。
Fin.
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かみおか ともき - ありがとうございます！！ (2020年3月31日 18時) (
レス) id: 99020b719b (このIDを非表示/違反報告)
・み・(プロフ) - かみおか ともきさん» こちらの作品も読んでくださってありがとうございます！書いてみますね！ (2020年3月31日 17時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
かみおか ともき - リクエストです！紫・緑×赤で、しげがメンバーと絡みすぎて、喧嘩して、しげが泣いちゃう話が見たいです！その後に、しげがめっちゃ甘やかされる話が見たいです！これからもがんばってください！ (2020年3月31日 17時) (レス) id: 99020b719b (このIDを非表示/違反報告)
・み・(プロフ) - みっ！さん» わかりました！リクエストありがとうございます！！ (2019年12月9日 16時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
みっ！(プロフ) - 楽しく読ませて頂いています！リクで赤さんがJW全員から愛されているという感じのが読みたいです。出来たらで良いのでお願いします！ (2019年12月9日 16時) (レス) id: bbc19fce78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・み・
| 作成日時：2019年11月19日 13時
