短編集JW

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中間side

車を走らせてから40分、目的地へついた。

車を降りて、助手席のドアを開ける。

赤「ここ？」

黄「せやで」

地元から少し離れたとこにある、おしゃれなレストラン。

値段は、まぁそこそこ。

でも、好きな人のためならなんでもできるから。

中に入れば、黒いスーツを着た店員さんに案内される。

赤「俺場違いやったかな」

立ち止まった重岡は、自分の全身を見た。

家に来てって言ったから、ラフな格好になってしまったのは仕方ない。

ほとんど予想はしてたから。

黄「これ着とき」

俺が羽織ってた長めのコートを、重岡の肩にかける。

赤「ありがとう」

また歩き始めて、案内された部屋へ入る。

実はここのレストラン、かなり有名なところやから予約するの苦労して、

半年前からこの部屋を取っておいてもらった。

テーブルには、今出してもらったばかりの料理が並んでいて

赤「すげぇ……」

店員さんが部屋を出て、席に座る。

重岡は立ったまま、後ろに広がる夜景を眺めて

赤「11月29日、」

別に誕生日でも記念日でもなんでもない日。

なんで今日にしたかなんて分からへん

ただ、重岡を喜ばせたくて思いつきでしたこと。

荷物を置いて、重岡も席に座った。

黄「今日は、ちょっと大人のデートやな」

笑って言えば、重岡も笑った。

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