こたしげ物語

・ ページ22

桐山side

なんとか撮影は終わって。

青「大丈夫？」

桃「……ん」

まだしんどそうやな。

赤「小瀧………、」

なぜかしげ泣きそうやし。

緑「ちょ、のんちゃん、」

桃「ご、めん、」

紫「望、ちょっと座っとき」

目眩もあるみたいや。

みんな心配なのは同じやけど………

赤「………俺小瀧の家行く」

緑「しげ明日撮影ちゃうん？」

赤「でも、心配やもん、」

望のこと大好きやもんな。

多分ここで止めたらまた、明日撮影行かんとか言うやろうし。

橙「俺も送ってくわ」

明日も昼からやし、しげだけやと不安やし。

橙「しげ、望の荷物持ってきて」

赤「分かった、」

橙「望立てる？」

桃「……大丈夫、大丈夫」

さっきよりは顔色もよくなったし、帰るなら今やな。

橙「しげ、俺のもとってきて」

赤「え、嫌や」

橙「ええやんか」

赤「俺小瀧の持ってくもん」

はいはい分かりましたよー

いいし、自分で持ってくし。

黄「ごめんな、頼むわ」

赤「任せろ！俺がおるから大丈夫や！」

しげが一番心配やわ、って

ここにいる全員が思ってるやろな。

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