こたしげ物語

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神山side

撮影が終わって、楽屋に戻る途中、

前の方からものすごい負のオーラを放ってる人がいた。

緑「しげ？」

うつむいて歩いてる。

緑「どうしたん？」

赤「……かみちゃ、」

今にも泣きそうなくらい目赤いし。

緑「のんちゃんとなんかあった？」

しげが落ち込んでるときは大体のんちゃん関係。

こいつの9割はのんちゃんでできてるようなもんやから。

赤「ちゃうもん、小瀧なんか大嫌いやもん、」

緑「え？」

赤「大、嫌い、やもん、…………大……嫌い、…………や、ない」

やんな、しげが大嫌いなれるわけがない。

喧嘩でもしたんかな。

緑「楽屋戻ろ？」

赤「嫌や、あいたないもん、」

嘘つけ、お前はのんちゃんおらな生きていけへんやろが。

どうせあれやろ？

のんちゃん怒らせてなんか言われたんやろ？

大体想像つくわ。

それで、嫌いとか言って出てきたんやろな。

緑「のんちゃんにあやまらな、ずっとこのままやで」

赤「………別にいいし」

緑「ほんまに？のんちゃんと話せへんよ？のんちゃんに抱きつくのも無理やで？」

赤「…………そんなんいらんもん」

緑「あっそ、じゃあ俺も知らんわ」

赤「か、みちゃ、」

緑「一人で解決してな？」

ちゃんと自分であやまらな、のんちゃんやって嫌やろ。

特に今日は、しんどかったみたいやし。

しげをおいて、楽屋に戻る。

ソファーではのんちゃんが寝ていて

橙「もんちー、もうちょい早く来てや」

緑「なんかあったん？」

紫「喧嘩、しげもやけど………望も言い過ぎてんな」

桃「は？俺なんもしてへんやろ」

起きてたんや。

緑「しげ、泣きそうやったで」

桃「……知るか」

あれま、どうするんほんまに。

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