こたしげ物語

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神山side

家について、靴をぬごうとした瞬間

インターホンがなった。

緑「しげ？」

赤「………小瀧、」

まだ半日もたってないんやけど

限界？

赤「どうしよ、神ちゃん、」

緑「やから謝れって言ったやろ？」

うつむいてすねてる姿はまさに５歳児。

とりあえずしげを家にあげて、

そのまま来たみたいやから、スウェットを貸してあげた。

たぶん、今日泊まってくつもりやろうし。

赤「………怒ってるかな、小瀧」

緑「怒ってるやろな」

赤「かみちゃ、っ」

涙目で訴えられても………

謝らなかったしげが悪いやん、なんて言えるか。

緑「のんちゃん、電話する？」

まだ８時やし、多分起きとるやろ。

機嫌は悪そうやけど。

緑「もうかけるで？」

赤「ま、って、！」

待ってたってずっとこのままやろうし、

電話かけたろ。

赤「かみちゃ、！」

緑「もしもし、のんちゃん？」

桃「どしたん」

おぉ、声が低いこと。

緑「いやー、しげがここにいるんやけどさ、」

桃「………あぁ」

緑「変わっても大丈夫？」

隣で暴れとるしげから離れる。

怖いのか、耳塞いどるし。

桃「ええよ、そっち行く」

緑「ん？……あ、」

切られた。

赤「……かみちゃん？」

緑「来るって、ここ」

赤「……へ？！」

緑「まぁ待っとき」

赤「か、帰る！」

緑「待てって」

もう半ば強引にしげを引っ張って、ソファーに座らせる。

緑「ちゃんと謝り。悪いって思ってるからここきたんやろ？やったら逃げんなアホ」

赤「………神ちゃん怖い、」

誰がや、失礼な。

俺は可愛いんやろが。

ほんま、人騒がせな奴やで。

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