それでも俺は、 (ページ7)

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赤「………俺ってさ、……………なんで流星と付き合ってるんやろ」

青「え？」

赤「ほんまに………俺のこと好き………？」

青「当たり前やないですか。好きやから付き合ってるんやろ？」

即答してくれるけど、

俺にはそう思えへんよ。

青「不安になっちゃったんですか？」

そういって俺の近くに来て。

起き上がれば、優しく抱きしめられた。

こんな風に抱きしめられたのいつぶりやっけ。

懐かしい流星の暖かさが嬉しくて。

でも、流星のなかに少しでも俺以外の誰かがいるんやったら

青「先輩、」

赤「今はさ………そういうのいいから」

俺は流星から離れた。

重たい空気が流れて沈黙が続く。

流星と目を合わせられなくて。

青「………俺もどらな」

沈黙を破ったのは流星で。

もっと、聞いてくると思ったのに。

無理矢理抱きしめてくれると思ったのに。

前の流星ならそうやった。

いつの間にか俺らの間には大きな壁ができていて。

流星がいなくなった保健室で、また一人、静かに泣いた。