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重岡side
放課後、教室には誰もいなくなって。
赤「小瀧、」
桃「じゃあ俺帰るわ」
赤「な、なんで？いつも一緒に帰ってるやんか、」
桃「今日は用事があんねん」
赤「でも話が………」
まだ謝れてないし、諦めるって話もできてない。
ゆっくり話そうと思ってたのに。
桃「話したい相手は俺やないんやない？」
小瀧の視線をたどって振り向けば、
ドアの前に、大好きな人がいた。
赤「………りゅう、せ………」
青「……少しだけ、話聞いてください」
久しぶりに見る流星に、心臓がうるさくて。
やっぱり俺は流星が大好きなんやって再確認させられる。
桃「頑張れよ、しげ」
小瀧が教室を出て、流星と二人になる。
気まづい空気が流れて。
流星の顔もまともに見れない。
会いたいって思ってたはずやのに、
緊張でどうにかなりそう。
赤「………ご、めん、」
この空気に耐えられなくて、立ち上がろうとしたとき、
腕をつかまれた。
青「好きです、」
そのまま手をひかれて、抱きしめられる。
流星が、抱きしめてくれてる。
青「………今までごめんなさい、たくさん傷つけて、泣かせて」
流星の声が近くで聞こえて
無意識に、涙は頬を伝った。
赤「………アホ……っ………寂しかった、ずっと寂しかった………っ」
青「………ごめん」
赤「でも………っ……………大好きや……っ……流星………っ」
結局俺には流星以外好きになれない。
流星以外、考えられへんよ。
さっきよりもずっと強く抱きしめられて。
青「………大好きやで、大毅」
名前、呼んでくれた。
ずっと呼んでくれなかったのに。
嬉しくて、涙は止まらなくて。
青「もう、泣きすぎですよ」
そんな俺の涙をぬぐってくれた。
流星の顔もちゃんと見ることができて。
青「目………閉じてください」
恥ずかしいのは、俺だけやないやろ？
やって流星も、顔赤いもん。
目をつぶれば、唇が触れあった。
幸せで、なにもかも流星でいっぱいになる。
青「…………もう離しませんから。やから………ずっと俺のこと好きでいてください」
赤「当たり前や………流星しか好きになれへんよ」
一度は離れたけど、
信じれない時期もあったけど、
こうして最後は幸せになれたからええかなって。
もう嘘はつかへんよ。
ちゃんと向き合うから、流星も向き合ってほしいな。
きっともう流星は分かってくれてるやろ？
やって、大好きって言ってくれたんやもん。
End………
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作者名：・み・
| 作成日時：2019年10月26日 22時
