それでも俺は、 (ページ24)

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重岡side

流星と別れて１ヶ月。

学校でも外でも会うことはなくて。

流星が今なにをしてるのか、誰といるのかさえも分からない。

そんな日々が不安で仕方なくて。

桃「……また目腫れてる」

結局俺は変われなかった。

毎日流星を思い出して泣いて

目を腫らして学校に来る。

付き合ってたときと、なにも変わらない。

夜たまに小瀧と電話して落ち着くときもあるけど、

一人になるとまた泣いて。

楽になりたくて別れたのに、

今の方がずっと苦しい。

でも自分から言った以上、今さらまた好きになってなんて言えなくて。

きっと流星はもう、付き合ってる人がいるから。

俺のことなんか忘れてる。

名前を呼んでくれる流星も、

好きって言ってくれる流星も、もういない。

桃「あんな嘘つくから……俺のこと好きとかいらんこと言うなや」

流星は、俺と小瀧が付き合ってるって思ってるはず。

やからもう、俺が流星のこと好きになることはない、って。

そんなのありえへんのに。

桃「………見てられへんわほんま」

小瀧が教室を出た。

怒らせてもうたかな。

友達にまで迷惑かけて。

あとでちゃんと謝ろう。

それで、もう諦める、って。

ほんまに諦めるって言わな。