それでも俺は、 (ページ11)

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特に話すわけでもなくて。

小瀧についていけば、だんだん周りは騒がしくなって。

桃「姉ちゃんからもらってん」

小瀧の手には、テーマパークのチケット２枚。

もう何年も来てないし、気分転換に遊びたいけど

赤「浮気にならへんかな、」

俺には一応付き合ってる人がいて。

小瀧も男やし、流星に誤解されるかも

ってまたこんなこと期待して。

誤解、なんかされへんよな。

やって流星は今ごろ、クラスの人と遊んでるんやもん。

桃「俺らは友達。やからそんな悲しい顔せんでや」

そういって肩を組まれた。

桃「よっしゃ、めっちゃ楽しむで」

赤「ちょ、小瀧、」

急に走り始めるから俺もついていって。

パーク内に入ったときには息がきれてた。

桃「体力無くなったんちゃうん？」

赤「うるさ、小瀧よりはあるから」

笑われるから、小瀧の肩思いきり叩いてやった。

桃「なに乗る？俺新しいやつ乗りたいねんな～」

一人スタスタ歩いていって。

ほんま自由やな。

小瀧と遊ぶと大体振り回されてばっかりやけど、

今日くらい楽しもう。

流星のこと、考えない日もあっていいんちゃうかな。

少し遠くにいる小瀧のもとへ、走った。