不器用なふたり (ページ42)

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いつもより少し広い席に案内されて。

神ちゃんの隣に座れば、淳太は俺の隣に座った。

心臓がうるさくて、まともに淳太の方を見れない。

黄「今日早く来れたんやね」

赤「……うん」

目も合わせられなくて。

少しだけ神ちゃんの方につめた。

桃「神ちゃん今日も可愛いな？」

緑「普通やでっ」

神ちゃんはいつもこんな感じなんやろうか。

もしかしたら淳太もこういうのを望んでるんかな。

やとしたら、俺はつまんない客やと思われてる？

緑「しげもな！可愛いんやで！」

赤「ちょ……」

急に肩組まれて、体勢を崩す。

緑「すぐ顔赤なんねん！可愛いやろ？」

桃「今も真っ赤やで？」

赤「う、るさい」

そういうの慣れてないんやから、勘弁してほしい。

桃「二人とも可愛いなぁ」

緑「のんちゃんはかっこいい！」

桃「ん、ありがと」

「淳太さんお願いします～！」

桃「お、淳太さんさすがっすね！」

隣にいる淳太が立ち上がって。

………あれ？

いつも、言ってくれるのに。

また来るから待っててって。

今日はなにも言わないで女の人の方へいってしまった。

緑「しげ？大丈夫？」

赤「………え、あぁ……」

ダメだ。

泣きそう。

赤「ご、めん、トイレ」

視界が歪んできて、急いでトイレにかけこんだ。