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重岡side
緑「しげー、今日どこ行く？」
赤「先帰っててええよ」
緑「仕事終わらへんの？手伝おうか？」
赤「大丈夫やから」
そんなことさせたらあいつらになに言われるか。
緑「んー分かった。じゃあまた明日！」
赤「おう」
神ちゃんが帰って、いつもの３人が来て。
「これよろしく」
「俺のも」
「３人分な？」
机の上にのせられた、たくさんの書類。
こんなの、１日で終わるわけないやろ。
なんて言える勇気もない。
赤「分かりました」
「重岡はできる奴やな〜」
思ってないくせに。
笑いながら部屋を出ていった。
残されたのは俺一人だけ。
赤「はぁ……」
１枚書類を手にとる。
この会社を辞めれる日は来るんかな。
早く辞めたい。
心が折れそうになるのをなんとか踏ん張って、パソコンと向き合う。
１枚１枚入力していって。
一息ついたときにはもう深夜1時。
まだ書類は半分以上残ってる。
普通なら、いじめって訴えればどうにかなるんやろうけど、俺はそうはいかない。
この会社に味方なんかいないから。
神ちゃんは庇ってくれるけど、いじめられてることは知らない。
昨日も、神ちゃんが俺を誘ったから逃れられただけで。
その仕返しなんかな。
気に入らんかったんやろ。
なにもかもがどうでもよくなって、パソコンを閉じる。
机に伏せて目を閉じれば、昨日のことを思い出す。
『話したくなったらいつでも来いよ』
赤「………行かへんし」
やっぱり出てくるのはこの答え。
誰かに頼ったとこで、逃れられるわけやない。
ホストに相談するほど、俺はアホやないから。
荷物をもって、そのまま会社を出た。
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作者名：・み・
| 作成日時：2019年9月29日 10時
