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重岡side
赤「痛い……っ」
仕事中、突然襲ってくる腹痛。
ペットボトルのふたを開けて、薬を流し込む。
この腹痛のせいで夜も目が覚めてしまって。
最近は２時間くらいしか寝れていない。
緑「しげ……」
赤「どしたん？」
不安そうな神ちゃんを落ち着かせるために、なんとか笑顔をつくって振り向く。
緑「お願いやから休んでや……」
赤「大丈夫やって」
休んでたら、あいつのこと思い出してしまう。
もう早く忘れたいねん。
緑「体調悪いのってさ………淳太さん関係してる………？」
赤「なんで淳太が出てくんねん。関係ないで」
緑「そっか……良かった」
安心したように笑って。
緑「でも無理はあかんで。倒れる前にちゃんと休んでや」
赤「ん、ありがと」
腹痛もおさまってきて、仕事に戻った。
良かった、神ちゃんにばれてなくて。
安心したのもつかの間、また机に積み重なれたたくさんの書類。
「今日中に終わるかな〜？」
先輩達は笑いながら去っていく。
嫌なことが積み重なると、症状は悪化するらしく。
赤「うっ……」
急いでトイレにかけこんだ。
扉を閉めた瞬間、吐いてしまって。
赤「はぁ……はぁ……」
俺、ほんまに危ないんかな。
もしかして重い病気やったりする？
少しでも不安になれば、また色んなものが込み上げてきて。
赤「はぁ……はぁ……」
そのままトイレの床に座る。
貧血で目の前真っ暗になって、目を瞑った。
仕事でのストレスが原因って言うのは分かってる。
でも、それ以上に淳太に会えないのが辛くて。
自分で決めたことやのに、感情は言うことを聞いてくれない。
身も心もボロボロになって。
淳太に会いたい。
淳太が好き。
溢れてしまった感情は、もうこれ以上止められない気がした。
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作者名：・み・
| 作成日時：2019年9月29日 10時
