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重岡side
緑「楽しみやぁ！」
赤「危ないって。ちゃんと前見いや」
俺の隣で浮かれて歩く神ちゃん。
仕事終わり、神ちゃんに誘われたんやけど……
赤「ほんまに大丈夫なん？ホストクラブとか」
緑「大丈夫やで！男のお客さんけっこうおるもん！」
ホストクラブとか、一生行かんと思ってた。
緑「のんちゃんおるかなぁ！」
神ちゃんは、のんちゃんって人が好きらしく、２年前から通い続けてるんやってさ。
駅から歩いて、明るい道に出る。
赤「すげぇ……」
こんなとこ、神ちゃん一人で来てたんか。
危なすぎるやろ。
緑「こっちやで！」
赤「ちょ、走んなって！」
24歳とは思えんくらいはしゃいでる神ちゃんについていく。
すごい周りの人に見られるんやけど。
緑「ついた！」
店の前にたてば、もう神ちゃんは乙女の顔。
赤「待ってって……」
スタスタ中に入って、俺は置いてきぼり。
「いらっしゃいませ〜！」
緑「こんばんわ！」
「お！のんちゃんの客やな？」
緑「はい！のんちゃん指名でお願いします！」
そう言えば、中から誰か出てきて。
緑「のんちゃん！」
桃「お、来てくれたん？」
緑「あ！紹介する！同僚のしげ！」
赤「…どうも」
桃「よろしくな」
なんかめっちゃチャラそう。
俺は苦手や。
緑「しげは誰にする？」
赤「いや……別に誰でも」
神ちゃんに誘われてなんとなく来ただけやし。
この世界のこと、そんな分からんし。
「指名できますけど無しってことで大丈夫ですか？」
赤「まぁ」
神ちゃんとのんちゃんという人はもう席に行ってしまって。
俺なんでいるんやろ。
赤「あのー……「お待たせしました」
帰ります、って言おうとしたのにもう男の人来とる。
黄「こんばんわ」
俺より少し背高い人が来て。
名刺を渡された。
なんかすごい派手な名刺や。
赤「じゅん…た？」
黄「せやで。君、名前は？」
こういうとき、フルネームで言ったら下の名前で呼ばれるんやろ？
なんか嫌やから黙っとこ。
赤「しげって呼んでください」
黄「じゃあしげ、席案内するわ」
ゆっくりついていって、中に入ればものすごく賑やか。
女の人がほとんどやけど、男の人も何人かいる。
あれがシャンパンタワーってやつか……。
ドラマでしか見たこと無かったわ。
ふと周りを見渡すと、神ちゃんは楽しそうに話してた。
ていうか、みんな距離近すぎやろ。
付き合ってるわけやないのに。
黄「先座って」
指定された席に座って、荷物を置く。
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作者名：・み・
| 作成日時：2019年9月29日 10時
