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流星side

もう寝ようかなってベッドに入ろうとしたときインターホンがなった。

こんな時間に誰やろ。

モニターを見るのも忘れて玄関を開けた。

青「え……」

そいつは俺の顔も見ないで抱きついてきた。

なんでここにいるのか、理由聞く余裕なんかなくて抱きしめ返す。

赤「りゅせ……!」

青「ん…俺やで」

それからなにも言わずにただ抱きついてるだけの大毅。

戻ってきた、ってことでは無さそう。

じゃあなんでいきなり来て抱きついてるのか。

多分いつも一緒におるあいつが関係してるんやないかって。

なんとなくやけど、そう思った。

赤「りゅうせ…っ……」

青「…どうしたん」

聞いたって自分が傷つくだけやのに。

大毅は素直やから隠し事なんかしない。

赤「俺……流星と…戻れるか分からへん…っ」

ほら。

やっぱ聞かなきゃ良かったって今さら後悔してももう遅い。

青「あいつのこと好き…?」

聞けば首を横に振る大毅。

赤「俺は流星…流星が好き…流星が好きやねん…っ」

青「…俺も大毅が好きやで」

せめて俺の気持ちは知っててほしくて、強く抱きしめる。

大毅のことを縛りたくはない。

でも離したくもなくて。

ダメって分かってたけど、大毅の唇にそっと自分の唇を重ねた。

少し会ってなかっただけやのに懐かしく感じて。

大好きで離したくない。

このまままた戻れたらどれだけいいか。

ゆっくり離れて、大毅を見つめる。

青「…大毅が好きって思う人の方いけばええから」

赤「……りゅ…せ…っ…」

青「…我慢したらあかんで」

そう言えばまた抱きついてくる。

離れたくない、って思ってるのは俺だけなんかな。

大毅、今さらやけど、あのときのことほんまに後悔してる。

なんでもっと大事にしてやれなかったんやろって。

あのとき、他の奴なんか見てなければ今も二人で幸せに暮らしてたのに。

ごめんな。

ほんまにごめん。

もう遅いかもしらんけど、やっぱお前以外考えられへんわ。

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・み・(プロフ) - かみおか ともきさん» もしかけたら書いてみますね!ありがとうございます! (2019年12月10日 7時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
かみおか ともき - ぜっったいに読みます!何があっても読みます!でも、こたしげ物語の方も良いので、そっちでたくさんリクエストするので、番外編は無理してかかなくてもいいですよ!こたしげ物語2読んでるので! (2019年12月9日 23時) (レス) id: 99020b719b (このIDを非表示/違反報告)
・み・(プロフ) - かみおか ともきさん» ありがとうございます!コメントも書いていただいて!番外編、もしかしたら作るかもです!読んでいただけるなら書いてみます!! (2019年10月20日 7時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
かみおか ともき - このお話も読みました!めっちゃ面白かったです!番外編とかありませんかね? (2019年10月19日 23時) (レス) id: 99020b719b (このIDを非表示/違反報告)
・み・(プロフ) - ぱぴこさん» アドバイスありがとうございます!書いてみますね! (2019年9月17日 17時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:・み・ | 作成日時:2019年8月24日 8時

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