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重岡side

赤「…どこ?」

でも東京は難しくて、かれこれ4時間は探し回ってる。

濱田さんいわく、小瀧がおるのは小さい会社。

すれ違う人に聞きたくても、あまりにも多すぎて聞けない。

なんか怖いし。

頑張るしかないか。

会社の名前が書いてある紙を見てまた歩き始める。

もう日も落ちてきてるから急がな。

そう思って歩いてると、ふとひとつの建物に目がいって。

もう一度紙を見てみると、ビンゴ。

久しぶりに会うし、緊張するからさっき買ったペットボトルのお茶を一口飲む。

赤「…よし」

中に入れば、ほとんど人はいなかった。

もう終わりなんかな?

赤「あの〜」

フロントの人に声をかければ、寝てたのか目をこすってる。

仕事中やないの?

赤「小瀧って人いますか?」

そう聞けば、めんどくさそうに名簿を見せられる。

赤「ありがとうございます」

態度悪いのが気になるけど、それよりも早く小瀧に会いたいから。

書かれてた階まであがって、その間ずっと心臓がうるさくて。

振られたらどうしようとか、忘れてたらどうしようとか。

不安しかなかった。

エレベーターがとまって降りてみるとすぐに広がった光景になにも言葉が出なかった。

多分、多分やけど、小瀧とその会社の人。

桃「お前らさぼってるだけやろ」

「いいじゃん。だって君が全部やってくれるんでしょ?」

桃「…ふざけんな。俺はお前らの道具やない!」

「嫌ならさっさと辞めれば。お前なんかいなくてもなんもかわんねえし」

本来ここに来た目的とは全然ちゃうけど、こんなん見過ごせるわけなくて。

赤「黙れ!お前らに小瀧のなにがわかんねん!」

小瀧がどんな顔してるかなんて見る余裕なくて。

「いや君誰?」

赤「誰でもええやろ別に。なに、お前ら全部仕事やらせてんの?」

「こいつ全部やってくれるからさ。俺たちはなんも悪くないよな?」

腐ってる。

なんでこんなとこに1年もおったんや。

赤「小瀧!お前もなんか言えや!」

桃「……」

目が点になってて。

俺も、久しぶりに会って言う言葉がこんなんやと思わんかったで?

そしたら後ろから偉い人っぽい人も来て。

「誰?この人」

俺はそいつの前に立って言ってやった。

赤「小瀧はここ辞めるんで」

「…は?」

赤「今、ここにおってもなんも変わらんって言われたしええやんな?小瀧みたいな優秀すぎる人はこんなクズみたいな会社もったいないし」

「君、なにが言いたいのかな?」

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・み・(プロフ) - かみおか ともきさん» もしかけたら書いてみますね!ありがとうございます! (2019年12月10日 7時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
かみおか ともき - ぜっったいに読みます!何があっても読みます!でも、こたしげ物語の方も良いので、そっちでたくさんリクエストするので、番外編は無理してかかなくてもいいですよ!こたしげ物語2読んでるので! (2019年12月9日 23時) (レス) id: 99020b719b (このIDを非表示/違反報告)
・み・(プロフ) - かみおか ともきさん» ありがとうございます!コメントも書いていただいて!番外編、もしかしたら作るかもです!読んでいただけるなら書いてみます!! (2019年10月20日 7時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
かみおか ともき - このお話も読みました!めっちゃ面白かったです!番外編とかありませんかね? (2019年10月19日 23時) (レス) id: 99020b719b (このIDを非表示/違反報告)
・み・(プロフ) - ぱぴこさん» アドバイスありがとうございます!書いてみますね! (2019年9月17日 17時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:・み・ | 作成日時:2019年8月24日 8時

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