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小瀧side
桃「小瀧望です。よろしくお願いします」
新しい職場は雰囲気が全然違って、馴染めそうになかった。
戻りたいな、ってすでに思い始めてる。
「小瀧くん、この資料まとめといてくれないかな」
桃「はい」
渡されたのはどう見ても一人に任せるような量やなくて。
「お疲れさまでしたー」
みんなが帰っていくなか、一人で残業。
こういうしんどいとき思い出すのはしげのこと。
忘れるとか言うてたのに結局忘れれてない。
「あの…」
必死に書類をまとめてると後ろから声がした。
「手伝いましょうか…？」
スラッとした綺麗な人やった。
「その量…多分今日じゃ終わらないですよ」
その人は俺の隣の席に座って書類をとった。
桃「ありがとうございます」
「いえ」
誰もいない空間で紙をめくる音だけが響く。
もう夜の8時。
帰っても一人か。
しげがおれば…ってなんでまたあいつのこと考えてんねん。
「彼女…いるんですか？」
桃「え…」
「あ、えっと、すいません…」
初対面にしてはすごい質問してくるなって。
多分この人は俺が苦手なタイプ。
がつがつ来る人は苦手。
「ひ、一目惚れ…しました」
ほら。
まだ会って１日やのにありえへんやろ。
桃「すいません。好きな人…いるので」
やっぱり諦められへん。
忘れるとかできひんよ。
こんなに好きやのに。
しげに会いたい。
また二人でラーメン食べに行きたい。
くだらないことで笑い合いたい。
しげのこと考えたらあかんのに。
泣いてしまうのに。
「だ、いじょうぶ…ですか？」
好きな人には好きな人がいる。
叶ってほしいと願っても叶うわけがない。
しげはずっとあいつを待ってた。
やから俺が邪魔したらいけない。
「私…小瀧さんの力になりたいです」
しげのことを忘れられる方法、なんてあるんかな。
分からへんけど、少しでもその可能性があるならすがりたい。
桃「あいつのこと…忘れさせてくれるんですか」
気づいたらそんな失礼なことを口走ってた。
その数秒後にはその女性に抱きしめられてて。
普通なら安心するはずやのに。
もっとしげに会いたくなってしまう。
「…好きです」
俺はなにも返せない。
しげが好きだから。
でも忘れれるんやったらなんでも良かった。
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・み・(プロフ) - かみおか ともきさん» もしかけたら書いてみますね！ありがとうございます！ (2019年12月10日 7時) (
レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
かみおか ともき - ぜっったいに読みます！何があっても読みます！でも、こたしげ物語の方も良いので、そっちでたくさんリクエストするので、番外編は無理してかかなくてもいいですよ！こたしげ物語2読んでるので！ (2019年12月9日 23時) (レス) id: 99020b719b (このIDを非表示/違反報告)
・み・(プロフ) - かみおか ともきさん» ありがとうございます！コメントも書いていただいて！番外編、もしかしたら作るかもです！読んでいただけるなら書いてみます！！ (2019年10月20日 7時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
かみおか ともき - このお話も読みました！めっちゃ面白かったです！番外編とかありませんかね？ (2019年10月19日 23時) (レス) id: 99020b719b (このIDを非表示/違反報告)
・み・(プロフ) - ぱぴこさん» アドバイスありがとうございます！書いてみますね！ (2019年9月17日 17時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・み・
| 作成日時：2019年8月24日 8時
