大丈夫、俺がいる。［第2章］ (ページ13)

今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:96,552 hit

13 ページ13

重岡side

病院の近くに海があって、

歩いて15分くらい、

青「結構人おるんやな」

遠くから見ても、たくさんの人。

青「下まで降りよっか」

ゴツゴツの岩を降りていって

あ..................、

滑って転びそうになったけど、

どこも痛くなくて

青「足捻ってへん？大丈夫？」

藤井くんが、支えてくれてたんや。

恥ずかしくて離れようとしたけど、手伸ばしてきて

青「危ないから、下まで」

優しく笑うから

僕も手を伸ばして、ぎゅっと握りしめる。

藤井くんのおかげで、滑ることなく下まで降りて

すぐ手離されると思ったけど、

青「転んだら危ないから」

ずっと繋いでてくれた。

かと思えば、いきなり腕引かれて

青「つめたっ」

海の中に、少しだけ入って

青「水かけていい？」

海に入ったらいけないとは言われてないから、

水をすくって、

青「ちょ.................」

藤井くん、ニヤって笑って

青「だいきが先にかけたんやからな？」

水の掛け合いっこして、

その時も、倒れそうになったら支えてくれたりして

僕の考えすぎなのかもしれないけど、そんな些細な気遣いがすごく嬉しかった。