不器用なふたり。番外編 ページ42
中間side
桃「かーみちゃん、なんか付いてんで？」
緑「どこ………ん、」
桃「騙された？」
緑「………アホ」
待って待って、今ここでいちゃつかんといて
今仕事中やし、その、隣に大毅おるし、
落ち着け、
目の前にあった水を一口飲もうとコップを触ったとき、
赤「ご、ごめん、」
黄「え、あ、いや……」
手少し当たっただけやのに……
意識しすぎて、
黄「トイレ、行ってくる、」
一回落ち着いた方がいい
立ち上がってトイレに向かう。
大毅一人にしちゃったけど、大丈夫かな
今さら心配になるけど、
黄「………俺には無理や、」
あんな二人の姿見せられたら
黄「ほんまに………付き合ってるんかな」
のんちゃんみたいに、男らしくなりたいな。
まぁ俺には無理やろうけど。
トイレの鏡に目をうつせば、
ドアの前に大毅が隠れてた。
え、今の……聞かれた？
赤「ご、めん、」
黄「大毅、」
泣きそうやった、絶対聞いてたんや。
出ようとする大毅の腕をつかむ。
赤「嫌、やんな、俺甘えるのとか、苦手で、………」
もう、好きな人泣かせてどうするんやって、
大毅を後ろから、優しく抱きしめる。
黄「ごめん、俺自信なくて。大毅が好きやから
………緊張してまうねん」
人前でいちゃつくなんて絶対できひんし、
二人だけの時も、緊張しすぎて目も見れへんくらい。
でも、愛しいってことには変わりなくて、
ただただ、大好きやから大切にしたい、
大毅が傷つくようなことしたくなかったのに、
黄「……ごめん」
泣かせたくなかったな。
大毅の笑顔が大好きやから。
赤「淳太、」
くるっとまわって、俺に抱きついてくる。
赤「………俺も緊張してる」
顔をあげたしげの顔は赤く染まっていて、
赤「心臓、壊れそう」
頬に笑窪をつくって笑った。
なんや、一緒やんか、
安心して、さっきよりも強く抱きしめる。
周りと比べたりしなくていい、
俺らは俺らなりに、ちょっとずつ成長していけばいい。
不器用やからこそ、ゆっくり愛を深めていけばいいんや。
もちろん、これからもその相手は大毅だけやけど。
黄「………愛してんで」
まずは愛してるの言葉から、始めてみよう。
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・み・(プロフ) - 富喜田さん» 読んでくださりありがとうございました！ (2020年9月1日 6時) (
レス) id: 7a1c5a3d00 (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - はじめまして。 すごく良かったです。 もう、ずっと泣いて読んでいました。 切ない恋心がすごく伝わってきて、 感情移入しやすかったです。 ありがとうございました。 (2020年9月1日 1時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
opera - 有難うございます！早速拝見させて頂きます！ (2019年12月20日 18時) (レス) id: adeb086ea3 (このIDを非表示/違反報告)
・み・(プロフ) - operaさん» 出しました(^^) (2019年12月16日 22時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
opera - 嬉しいです！ありがとうございます(;_;) (2019年12月14日 22時) (レス) id: adeb086ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・み・
| 作成日時：2019年10月19日 7時
