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幸せな時間はあっという間にすぎて、もう夕方。
ほんとはもっとのんちゃんといたい。
でも、のんちゃんにも都合があるから
緑「い、家、送っていく」
桃「ん、ありがと」
二人で家を出て、外を歩く。
日が落ちるのも早くなって、まだ５時やのに辺りは真っ暗。
冷たい風のせいで、手は完全に冷えきってしまった。
上着着てくればよかった、なんて考えて。
ふとのんちゃんの手が目にとまる。
大きくて綺麗な手。
その手に、自分の手を重ねた。
緑「………好き、」
小さく呟いた声が届いてたのかは分からない。
恥ずかしくて、顔もみれへんから。
桃「ん、ついた」
緑「ここ？」
桃「せやで」
のんちゃんの家は、すごく大きかった。
ホストの人ってこんなところ住んでるんや。
桃「ありがと、楽しかった」
のんちゃんの手が離れて、
急に寂しくなってしまう。
また、二人で会えたりしないかな、とか
どうしてものんちゃんの特別になりたくて。
桃「じゃあ、またな」
緑「ま、って、」
家に入ろうとするのんちゃんに、後ろから抱きついた。
緑「………好き、です」
なぜか頬に涙が流れて、声が震えた。
桃「神ちゃん……？」
泣いてるのばれたくなくて、振り返ったのんちゃんの顔を見ずに走った。
なんでこんなに泣いてるんやろ、
辛いわけやない、苦しいわけでもない、
悲しかったわけでもなくて、
のんちゃんのことが好きやから、
大好きすぎて、苦しいんや。
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・み・(プロフ) - 富喜田さん» 読んでくださりありがとうございました！ (2020年9月1日 6時) (
レス) id: 7a1c5a3d00 (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - はじめまして。 すごく良かったです。 もう、ずっと泣いて読んでいました。 切ない恋心がすごく伝わってきて、 感情移入しやすかったです。 ありがとうございました。 (2020年9月1日 1時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
opera - 有難うございます！早速拝見させて頂きます！ (2019年12月20日 18時) (レス) id: adeb086ea3 (このIDを非表示/違反報告)
・み・(プロフ) - operaさん» 出しました(^^) (2019年12月16日 22時) (レス) id: 1e2d1ee3b3 (このIDを非表示/違反報告)
opera - 嬉しいです！ありがとうございます(;_;) (2019年12月14日 22時) (レス) id: adeb086ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・み・
| 作成日時：2019年10月19日 7時
